アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

イタドリ - 赤い果実

2020-09-14 19:32:46 | みんなの花図鑑
イタドリはタデ科の大型多年草。


矢作川の堤防にイタドリの花を見に行きました。遠くから見るとこんな風で あまりタデ科とか感じないのですが・・・




近づいて、ひとつづつの花を見ると、これはもう イヌタデなどのタデ科の花そっくりなのです。




イタドリは 雌雄異株。この花は 雌株の雌花です。
花弁(正しくは 花被片)より背の高いのが めしべで先が2つに分かれている部分が柱頭です。
雌花といっても おしべも 小さいのが一応あるようです。両性花と言わないので 雌花のおしべは退化寸前なのかも。




ところどころ赤い果実が付いています。花のときは白いのに、受粉すると赤くなるのは分かりやすいですね。すべてのイタドリがこうなるわけではないので、けっこう珍しいと思います。





まだ柱頭を付けた果実。種子に翼が付いているのでこういう格好をしていることが分かります。




種子から翼が出てるのではなく、花被片が翼状に大きくなり、果実を包んでいるというのが実態のようです。




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マルバルコウ - そして葯だけが残った

2020-09-14 09:04:30 | みんなの花図鑑
マルバルコウは ヒルガオ科サツマイモ属のつる植物。


先だっての「ルコウソウ」のときは 応援ありがとうございました \(^o^)/
きょうは 仲間のマルバルコウです。手前の白いボールが めしべの柱頭です。




おしべの先が どんどん溶けていくアイスキャンデーのようです(笑)




このめしべの柱頭は 少し くすんでいますね。




おしべの頭のアイスキャンデーのようなものが袋のようにみえます。袋というのは正解で、葯といって、この中に 花粉が入っていました。




一番背の高い雄しべの葯に 少しだけ花粉が残っています。




この花も 数粒の花粉が見えますが ほとんど放出したあとの状態です。なぜ花後かというと、めしべが見えないじゃないですか。
実は この花、下に落ちているのを拾ったものなんですよ。
花は 受粉すると ラッパ状の花弁とおしべを丸ごと脱落させ、めしべだけになります。