アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

午後のツユクサ

2020-09-26 17:58:47 | みんなの花図鑑

虫の複眼のように見えますが・・・
実際は 午後のツユクサの花です(下から見上げています)。




順を追ってみていきましょう。そう複雑ではないですよ (^_-)-☆
ツユクサは午後になるとシベをクルっと巻いて閉じだします。ツユクサのおしべは3種類ありますが、クルっと巻きだすのは 一番長い白い花糸のおしべと同じ長さの めしべ です。




黄色いおしべが見えますが、昆虫のエサになる雄しべなので 巻き取り動作はしません。




一番長いおしべと 同じ長さのめしべが 一緒になって巻き取られていくとき、自家受粉が起きます。




同時に 青い花弁がパラシュートが閉じるように丸まってきて 巻き取られて小さくなったおしべとめしべを包み込みます。
でも、花弁の外面は プラスティックのように つるつるです(←これが不思議)。




ツユクサは蜜腺をもたないそうで、蜜目当てで訪れる昆虫はいません。花粉で勝負です。黄色いタイプの一番短い雄しべは 訪虫昆虫の餌としてのみ存在してます。
色々考えて進化してきたのですが、やはり花粉目当ての昆虫による媒介だけでは 他家受粉率がよくありません。




そういうわけで、まず開く前の つぼみの段階で 自家受粉し、午後に閉じるときまた自家受粉するという入念な受粉作業をしているのです (^^♪

↓ これに関して すばらしい動画あります。

ツユクサの授粉のしかた




タマガヤツリ - 今年もまた?

2020-09-26 11:55:40 | みんなの花図鑑

しばらく見てないと、どれも同じように見えてくるカヤツリグサ科。




この草はカヤツリグサ科の中でも最も特徴的な形をしているので「タマガヤツリ」ではないかと思った。




で、確認した。

なにで?


スマホの Google Lensアプリで! (^^)/





名前が分かれば こっちのもの!
「タマガヤツリ Cyperus difforis L. は、ごく普通な中型のカヤツリグサ属の植物の一つ。湿地に生え、全体に柔らかい。くす玉のような穂をつける。」(wiki 「タマガヤツリ」)




球状のタマを「小穂(しょうすい)」と呼びます。「小穂は10~20個の小花からなる。」(谷城勝弘『カヤツリグサ科入門図鑑』)なんて表現します。
鱗片についている黄色いものは おしべの花粉でしょうか?
あまりに小さくて分かりませんが、いっしょに、めしべの柱頭も伸びていると思います。