アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アンプレキシコール - これもタデ科

2020-09-16 20:15:01 | みんなの花図鑑
ペルシカリア ミクロケファラ、オオケタデと 園芸種のタデ科がつづいたので、ここで もうひとつ デンパークで今咲いているタデ科をアップして 名前を整理しておきます。


この真っ赤なタデ科はかつて「ポリゴナム アンプレキシコール」と呼ばれていました。
Polygonam というのは「タデ属」のことで、約300種を含む大きな属でした。




それが
 Persicaria イヌタデ属
 Reynoutria イタドリ属
 Fagopyrum ソバ属
 Fallopia ソバカズラ属
など 8つの属に分割されなおしました。
Polygonamという属は、8つの属のなかにもありますが、和名はタデ属でなく「ミチヤナギ属」に限定されています。あたらしいPolygonam属には タデ類を含まなくなりました。





そのため、「Polygonum amplexicaule ( ポリゴナム アンプレキシコール)」は学名として正しくなくなりました。
新しい学名は 「Persicaria amplexicaulis(ペルシカリア アンプレキシコール)」になったのです。イヌタデ属のアンプレキシコールと呼ぶようになったのです。




以上、当然のように 名前が変わったことを説明してますが、私が最初 この花を見て名前が分からずデンパークさんに尋ねたときの回答は
> タデ
の一言だったのですから、ものすごい進歩です (^_-)-☆




そんな人間界のことはつゆ知らず、真っ赤なタデはことしもグラスウオークに咲いています。






オオケタデ - 大きなイヌタデ

2020-09-16 14:44:30 | みんなの花図鑑
これは オオケタデではないかと思うのですが、そうだとしたら、先ほどの「ペルシカリア(イヌタデ属)」と同じということになります。


咲いていた場所は 安城デンパークの「秘密の花園」。




野の花 イヌタデ(Persicaria longiseta )より大きいものに オオイヌタデ(Persicaria lapathifolia )があり、それよりさらに大きいので オオケタデ(Persicaria pilosa または Persicaria orientalis )。




Persicaria orientalis の学名にもあるように、原産地は中国、インド、マレーシアなど。




小花の米粒大の濃いピンク色から 別名を オオベニタデ といいます。




花弁(正しくは 花被)は5裂し、その花被片より前に雄しべが伸びています。おしべは8個あるといいます。




おしべは7個という観察もありますが、外側に 5本、中心の雌しべと一緒に 2~3本という配置のようです。



ペルシカリヤ - ミゾソバの園芸種?

2020-09-16 10:30:32 | みんなの花図鑑
デンパークのあちこちに(少なくとも2か所)にあります。ミゾソバのような花が咲いているので、あれ、これ何だったっけ? といつも思うのです。


花はとても小さいのですが、花の下の葉が ミゾソバの葉によく似ています。




花も、近づいてみると、これまたミゾソバの花によく似ているのです。




え~っと、カタカナの難しい名前だったな~~ (T△T)




帰って、調べると、名前は「ペルシカリア・ミクロケファラ」!




属名の Persicaria は イヌタデ属のこと。
ミゾソバのほうは 「タデ科タデ属 (Polygonum) またはイヌタデ属 (Persicaria) に分類される」(wiki)とあります。




属名のペルシカリアは、「桃(Amygdalus persica)のような」という意味で、葉の様子を指しています。(ブログ花日記「小さな花のタデ Persicaria microcephala」)





いつも花ばかりじゃ面白くないので、茎を観察してみました !(^^)!




すごい腺毛です。
腺毛(せんもう), 先が球状になった毛のこと。球部は粘液などを出す腺になっていることが多い。(用語解説)