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アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

これはセイヨウヒイラギではありません

2021-12-24 18:03:53 | みんなの花図鑑
夢の島熱帯植物館さま
2021/12/21 (火)
突然のメールすみません。
愛知県在住のものですが、gooブログのフォロワーの方が こんな画像をアップされました。



撮影場所は「夢の島熱帯植物館」で、タイトルに「セイヨウヒイラギ」としてあります。
植物館さまのほうでも 樹名板とかあって
「セイヨウヒイラギ」と名うってあるのですか?
もしもですが、樹名板にそう書いてあるのでしたら
それは日本でよくあるまちがいです。
これはセイヨウヒイラギでもアメリカヒイラギでもありません。

正しくはシナヒイラギ(チャイニーズホーリー、ヤバネヒイラギモチ)です。

ブロガー様にもコメント差し上げたのですが
お返事いただけず、気になったものですから。
こちらに直接問い合わせていただきました。
もしも正しくヤバネヒイラギモチとか明記してあるのでしたら
失礼をお許しください。


  Gooブログ アブリル
https://blog.goo.ne.jp/avril_kanabun


ちなみに上の画像をスマホの Google Lensアプリで検索させてみると
以下のように候補を挙げてきます。

第1候補が ヤバネヒイラギモチ、
第2候補が セイヨウヒイラギ。。。
ギリギリ、セーフ、です (´∀`)
Google Lens の画像にもあるように、ヤバネヒイラギモチ(シナヒイラギ、チャイニーズ・ホーリー)とセイヨウヒイラギ(狭義のクリスマス・ホーリー)とは 葉の形状が大きく異なります。
ヤバネヒイラギモチのほうは角ばった葉をしていて角(コーナー)の所に棘が出ています。
対してセイヨウヒイラギ(モチ)の葉はヒイラギモクセイに似て楕円形の葉の縁から棘が出ています。



日をおかず、別の方からも 同様の間違い投稿がありました。

これも、セイヨウヒイラギではなく、ヤバネヒイラギモチ(シナヒイラギ、チャイニーズ・ホーリー)です。


いったい、これはどうしたことでしょう?
ネットでは、もう少し学術的な、図鑑的な記事でさえ、この間違いが散見されます。
昨年、いささか挑発的なタイトルで、このことを指摘しました。

(クリックすると元記事にジャンプします)


後記
夢の島熱帯植物館さまからは
貴重な情報有り難うございます
すぐ修正します
とのお返事をいただきました (^_-)-☆


南九州ドライブ旅 (3) 開聞岳

2021-12-24 10:04:56 | 小旅行

旅行最後の4日目は あいにくの空模様。
これは 長崎鼻(後述)から見た開聞岳です。



指宿海岸

3日目は桜島、鹿児島をドライブして指宿につきました。
左:鹿児島側
中:噴煙を上げる桜島
右:大隅半島




上の画像のつづきです。





指宿いわさきホテルでは 砂むし風呂を楽しんで…
翌朝、部屋の窓から外を見ると、トンビが気持ちよさそうに飛んでいました。





長崎鼻より開聞岳を見る

長崎鼻は指宿を代表する観光地のひとつ。
約10万年前に噴火した阿多カルデラ(後述)より、さらに古い火山噴火の名残なんだそうです。



位置関係map(Google Earthより作成)




開聞岳
「山麓の北東半分は陸地に、南西半分は海に面しており、見事な円錐形の山容から別名薩摩富士とも言う。」(ウィキ「開聞岳」)



開聞岳は,市の南西部に位置する標高924mの活火山。今から約3,700年前の縄文時代に誕生した。複数回の噴火で溶岩や火山砕屑物などが積み重なって形成された円錐状の成層火山の頂上部に,粘性の強いマグマが盛り上がりできた溶岩円頂丘がのっている。(指宿まるごと博物館> スポットを探す > 自然 > 火山銀座探検隊 > 開聞岳 より)



海に突き出ている成層火山なので、とてもよく目立ちます。
沖縄からフェリーで帰るとき、一晩海の上で寝て、翌朝デッキから見える開聞岳は素晴らしかったです (^_-)-☆



付図・阿多カルデラ

(前掲「火山銀座探検隊」よりお借りしました)

阿多カルデラ(あたカルデラ)は、鹿児島湾南端にあるカルデラ。姶良カルデラと鬼界カルデラの中間に位置する。

薩摩半島南部と大隅半島南部に広く分布する阿多テフラと呼ばれる火山噴出物の起源として、池田湖の北西部に延びる鬼門平(おんかどびら、おんかびら)断層を西北端、大隅半島西岸を東南端とする南北約14km、東西約24kmの楕円形領域に広がるカルデラを1940年代に松本唯一が提案し、西側の指宿カルデラと東側の肝属カルデラが複合したものと考えられていた。その後1980年代にかけて調査が進み、阿多テフラはこのカルデラより約20km北側の鹿児島湾内にある別のカルデラから噴出したと考えられるようになった。南側のカルデラは阿多南部カルデラ、北側のカルデラは阿多北部カルデラと呼ばれる。(wiki「阿多カルデラ」)