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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ニシキギ科の小さな花 - 樹に咲く花8

2022-04-30 06:00:04 | みんなの花図鑑
《樹に咲く花》第8回は ニシキギ科ニシキギ属の花特集です。


ツリバナ

小さな花で直径1cmにも足りません。




長い花柄の先に花がぶら下がるのでツリバナと呼ばれます。




ちょっとの風が吹いても花がそよぐので撮影者泣かせの花です。




ツリバナは 5数性で、花弁は5枚、おしべも5個つきます(果実も5つに割れます)。





一緒に写っている葉は 紅花トキワマンサクの葉です。




少しだけ紅色がかった花弁(花被片?)と抹茶色の花盤のコラボが結構きれいです。







マユミ

マユミの花も基本はツリバナと同じです。




マユミの花は 4数性で、花弁は4枚、おしべも4個です(果実も4つに割れます)。




以前途中まで調べたときは 雄花と両性花があるような気がしましたが・・・




この花は 雄しべの紅い葯もしっかりしているし、雌しべの柱頭もにょっきり出てますから、両性花のようです。




それに比べると、こちらは雌しべの背が低く雄しべの背が高いので、雌しべの退化した 雄花かもしれません。







ニシキギ

3番目は ニシキギ属のニシキギです。
花は ますます小さいです。




花柄が長いですが、それもツリバナほどではありません。




古い枝はコルク質の翼が出ていて、ニシキギとすぐ分かります。




花のほうは 葯の色が黄色の他はすべて黄緑色をしていて目立ちません。




花弁は4枚あるし、おしべも4つなので4数性と思いきや、果実は2つに割れるだけです。