彦左公園というのは愛知県幸田町の工業団地のなかにある小規模な公園です。
「特に遊具はありませんが、春は桜の花見を、秋は木の実拾い(松かさ・どんぐり等)と自然の中でゆったりと散策が楽しめます。赤松の松林がみどころです。」(幸田町ホームページより)
彦左公園のもう一つの見ものは、春、この地域では珍しいハイノキ科のクロバイの花が見られることです。
彦左公園の中にはため池があります。
実をいうとため池の右岸の山は子供の頃、私の実家の山で、季節になると松茸を採りに行ってました。
クロバイの花はまだ咲き始めで木の高いところしか咲いてなかったので、今日は公園内で目についた野草をとりあげます。
ブタナ
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ブタナ(豚菜)なんて馬鹿にしちゃいけない!
こんなに高貴できれいなんですよ
もっともブタナの名は日本人が勝手につけたのでなくフランス名の「ブタのサラダ」を訳したものなんだそうですが・・・
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ブタナは キク科タンポポ亜科の野草。
「ヨーロッパ原産の帰化植物であり、在来のタンポポの花が終わった頃から夏までの比較的長い期間、タンポポと間違うほどよく似た花を咲かせる。」(植物雑学事典「ブタナ」)
キク科の花はたくさんの小花の集合花で、ヒマワリなどの頭花は中心の筒状花と周囲の舌状花からできていますが、タンポポ亜科の花はすべて舌状花より出来ています。
舌状花は花弁が一枚だけ肥大化していてこの花弁の付け根に雄しべ筒の中から雌しべが伸びています(後述)。
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めしべの柱頭がカールしてひつじの角のようになっています。
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この一枚一枚が一つの花です。
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頭花(小花の集合)の周りを萼片のような厚い葉が取り巻いています。タンポポの花と同じですね
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単一の花を保護する器官は萼ですが、複数の花をまとめて(総じて)包む器官は「総苞」と呼ばれます。
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これは 雌しべが展開する前の雄しべ期の花です。
雌しべの花柱に花粉がいっぱいついています。おしべは集まって合着して筒になっていて、その雄しべ筒の中を雌しべが花粉を付着させながら伸びてくるのです。
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雄しべ期が終わると花柱の先の柱頭が展開を始め、見出しの画像のようにカールして成熟します。
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同上
ニガナ
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ニガナもタンポポ亜科なので花の仕組みは上のブタナと同じですね
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黒いおしべ筒の中を雌しべ棒が花粉を付着させながら成長してきて花粉を放出した後、雌しべ棒を花柱に、花柱の先に柱頭を展開させ、受粉体制に入ります。
オニタビラコ
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いっしょにあった野草はやはりキク科タンポポ亜科のオニタビラコです。
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花の仕組みは上の2つと同じはずなんですが、何しろ花がうえの2つよりずっと小さいので、画像では確認できません。
ハルジオン
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さて、いっしょにあった野草はこんどは キク科でもキク亜科のほうのハルジオンです。
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ハルジオンの頭花は 周囲の舌状花と中央の筒状花から構成されています。
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頭花を包む総苞片もタンポポ亜科の総苞片に比べるとやさしい感じです。
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キツネアザミ
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最後にいっしょに咲いていたのはやはりキク科のキツネアザミでした。
キク科ばかりを集めたのでなく、公園で咲いていた野草が期せずしてみなキク科だったわけです。
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キツネアザミは キク科アザミ亜科の野草。
史前帰化植物で、アザミ属ではないけれど誰が見てもアザミと騙されてしまうのでキツネアザミと呼ばれるようになったのだとか。
アザミ属ではないけれど、アザミ亜科の野草なので、似ていて当然。
ただし、キツネアザミ属にはアザミ属のような棘がありません。
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アザミ亜科の頭花の特徴ですが、こんどは小花はすべて筒状花で、舌状花はありません。
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確かに キク亜科の頭花から舌状花を取り払ったような形状をしています。
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総苞片には とさか状の突起があります。
「特に遊具はありませんが、春は桜の花見を、秋は木の実拾い(松かさ・どんぐり等)と自然の中でゆったりと散策が楽しめます。赤松の松林がみどころです。」(幸田町ホームページより)
彦左公園のもう一つの見ものは、春、この地域では珍しいハイノキ科のクロバイの花が見られることです。
彦左公園の中にはため池があります。
実をいうとため池の右岸の山は子供の頃、私の実家の山で、季節になると松茸を採りに行ってました。
クロバイの花はまだ咲き始めで木の高いところしか咲いてなかったので、今日は公園内で目についた野草をとりあげます。
ブタナ
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ブタナ(豚菜)なんて馬鹿にしちゃいけない!
こんなに高貴できれいなんですよ
もっともブタナの名は日本人が勝手につけたのでなくフランス名の「ブタのサラダ」を訳したものなんだそうですが・・・
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ブタナは キク科タンポポ亜科の野草。
「ヨーロッパ原産の帰化植物であり、在来のタンポポの花が終わった頃から夏までの比較的長い期間、タンポポと間違うほどよく似た花を咲かせる。」(植物雑学事典「ブタナ」)
キク科の花はたくさんの小花の集合花で、ヒマワリなどの頭花は中心の筒状花と周囲の舌状花からできていますが、タンポポ亜科の花はすべて舌状花より出来ています。
舌状花は花弁が一枚だけ肥大化していてこの花弁の付け根に雄しべ筒の中から雌しべが伸びています(後述)。
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めしべの柱頭がカールしてひつじの角のようになっています。
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この一枚一枚が一つの花です。
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頭花(小花の集合)の周りを萼片のような厚い葉が取り巻いています。タンポポの花と同じですね
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単一の花を保護する器官は萼ですが、複数の花をまとめて(総じて)包む器官は「総苞」と呼ばれます。
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これは 雌しべが展開する前の雄しべ期の花です。
雌しべの花柱に花粉がいっぱいついています。おしべは集まって合着して筒になっていて、その雄しべ筒の中を雌しべが花粉を付着させながら伸びてくるのです。
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雄しべ期が終わると花柱の先の柱頭が展開を始め、見出しの画像のようにカールして成熟します。
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同上
ニガナ
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ニガナもタンポポ亜科なので花の仕組みは上のブタナと同じですね
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黒いおしべ筒の中を雌しべ棒が花粉を付着させながら成長してきて花粉を放出した後、雌しべ棒を花柱に、花柱の先に柱頭を展開させ、受粉体制に入ります。
オニタビラコ
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いっしょにあった野草はやはりキク科タンポポ亜科のオニタビラコです。
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花の仕組みは上の2つと同じはずなんですが、何しろ花がうえの2つよりずっと小さいので、画像では確認できません。
ハルジオン
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さて、いっしょにあった野草はこんどは キク科でもキク亜科のほうのハルジオンです。
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ハルジオンの頭花は 周囲の舌状花と中央の筒状花から構成されています。
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頭花を包む総苞片もタンポポ亜科の総苞片に比べるとやさしい感じです。
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キツネアザミ
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最後にいっしょに咲いていたのはやはりキク科のキツネアザミでした。
キク科ばかりを集めたのでなく、公園で咲いていた野草が期せずしてみなキク科だったわけです。
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キツネアザミは キク科アザミ亜科の野草。
史前帰化植物で、アザミ属ではないけれど誰が見てもアザミと騙されてしまうのでキツネアザミと呼ばれるようになったのだとか。
アザミ属ではないけれど、アザミ亜科の野草なので、似ていて当然。
ただし、キツネアザミ属にはアザミ属のような棘がありません。
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アザミ亜科の頭花の特徴ですが、こんどは小花はすべて筒状花で、舌状花はありません。
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確かに キク亜科の頭花から舌状花を取り払ったような形状をしています。
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総苞片には とさか状の突起があります。