アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アケビ、シモクレン - 薄紫色

2022-04-12 06:00:01 | みんなの花図鑑
アケビ
アケビの仲間は雌雄異花。
見出し画像はアケビの雄花です。
以下、特に断らない限り、画像は 前山ダム(常滑市)で撮ったアケビです。



アケビの花は 花弁というものがなく、花弁のように見える傘は 萼片です。




アケビというと、傘(萼片)の色は白色で、シベが濃い紫色をしているのがほとんどですが、そうでないアケビもあります。
なので、花を見ただけでは アケビとミツバアケビとゴヨウアケビを区別することができません。



区別は葉で行います。

アケビの葉はこのように5枚で一組になってます。
ただし、5枚で一組であればみなアケビかというと、実はゴヨウアケビという種類があって、この子も「5葉」なんですよ。
どう区別するかというと、アケビのほうはマメ科の葉に似て丸いです。
対して、ゴヨウアケビの小葉は縁が波打っています。




これがアケビの雄花です。











この雄花は 安城市で撮ったものです。傘(萼片)の色が少し紫色をしています。




次に雌花です。
雌花はツルのもとに近いほうに付き、その先にブドウの房のように雄花が付くのが一般的です。




こういう配置です。




「雌花の中央部にはバナナの果実のような3 - 9本の雌しべが放射状につく。雌花の柱頭(先端部)には、甘みを持った粘着性の液体が付いており、花粉がここに付着することで受粉が成立する。」(wiki「アケビ」)




「雌雄異花で蜜も出さないので、受粉生態にはよくわかっていない点が多いが、雌花が雄花に擬態して、雄花の花粉を目当てに飛来する小型のハナバチ類を騙して受粉を成功させているのではないか、とする仮説がある。ハエ類が甘みを持った粘着質を舐めに来る際に受粉していると考えられる。」(同上)
上の画像も 安城市で撮ったもので 萼片の色が紫色をしています。


アケビについては以上です。
(明日は ミツバアケビと ゴヨウアケビを少し取り上げる予定です)


シモクレン


於大公園(東浦町)で日曜日に撮ったシモクレンの花です。




すごい人出でした。



同じ花を少しづつ近づいて何度も撮ってます。