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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

イロハモミジ - 樹に咲く花2

2022-04-18 06:00:05 | みんなの花図鑑
イロハモミジは 雌雄異花で、同じ株に、雄花と雌花が咲きます。

雄花

撮影日4月4日@岩津天神(岡崎市)




咲く時期に順番があって、雄花が先行して咲き、あとから雌花が咲くようです。




これは花ではなくて新芽です。もみじの中でも特に新芽が美しい種類を春もみじといいます。




雄花は花粉を飛ばした後落下します。




雄花の花柄といっしょに蕾の花柄がありますが、これが雌花かもしれません。





雌花

雌花と言っても、ちゃんと雄しべもあります。
撮影日4月4日@東公園(岡崎市)




めしべとおしべがあるのだから両性花ではないか、ということになりますが、この雄しべは雄花の雄しべと違い花糸が短く、ずっと見ていても花粉をださないようです。(森林科学研究所・多摩森林科学園「カエデの特徴は紅葉ではない(4月)」)




このことからおしべは退化傾向にあって、見た目は両性花でも機能的には雌花(めしべだけの花)ではないかとも考えられます。(同上)
めしべは柱頭の部分が発達しています。ちょっと見えにくいけれど、付け根のほうに子房と翼の赤ちゃんがついています。




雄花

撮影日4月4日@東公園(岡崎市)
同じ日、同じ場所で撮った雄花です。




ひとつの花でも葯が割れているものとまだ割れていないもの(赤いほう)とあります。



下から見上げて撮ったもの。