アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

雪が降れば大はしゃぎ

2023-01-03 11:02:03 | みんなの花図鑑
昨日のつづきです。
当地では雪の降る日は一年に1、2回しかありません。
朝起きて雪が積もっていようものなら、他の予定は全部キャンセルして雪見に出かけます(^^)/


コセンダングサ.gif

30年前インドネシアのスラウェシ島に居たとき、行きつけの雑貨屋の隅っこに一杯飲み屋のコーナーがありました(モスレムは酒を飲まないのでその他の宗教のひとのためのコーナーです)。
ある夜、そのよろずやにいったとき、飲酒コーナーでひとりのかなり酩酊した女の人が後ろから私のすそをつかみ
「おしん、フジヤマ、サルジュ・・!」
と呻きました。
私は前から見ても後ろから見ても日本人なので、そういったのです。





エノコログサ.gif

「おしん、フジヤマ」は分かりますが、3番目の「サルジュ」は意味不明ですよね
実はこれ、インドネシア語で 「雪」なのです。
え、熱帯雨林のインドネシアになぜ「雪」という言葉があるの?!
確かに ボルネオ島(カリマンタン島)のキナバル山に登らないと本物の雪は見ることが出来ません。
でも、実物は滅多に見られなくても、「雪」という言葉は モスレムのクルアーン(コーラン)から入ってきているのです。






キンカン.gif

そのことは、シリアに滞在して分かりました。冬になると首都ダマスカスでも、地中海沿岸のラタッキアでも雪が降ります。
アラビア語で 「雪」はなんていうの?
とカウンタパーツに聞いてびっくり!
「タルジュ」「サルジュ」 というのです!(←カタカナでは表示しにくいですが 2つを足して2で割ったような発音です)
インドネシア語の「サルジュ」はアラビア語の「タルジュ」から来ていたのです。



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