アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ケイトウ 展 - 安城デンパーク

2024-09-21 07:00:00 | みんなの花図鑑
安城デンパークのフローラルプレイス(大温室)でケイトウ展をやっています。
ケイトウを大きく分類すると、花序が縦に伸びているタイプと、花序が平たく広がるタイプに分けることができます。


ノゲイトウ(通称:セロシア)



花序が縦に伸びているタイプは、ノゲイトウ(通称セロシア)・ヤリゲイトウ・ウモウゲイトウなどがあります。







ノゲイトウ(通称:セロシア)は、指の太さほどのとても細い花序を縦長に伸ばす姿で、茎に動きがあり繊細なイメージのあるケイトウ。
ウモウゲイトウやヤリゲイトウと区別するため、切り花の業界では「セロシア」という呼称で流通していることが多い品物です。



ノゲイトウ系ヤリゲイトウ ’サマー・ラベンダー’

ウモウゲイトウやヤリゲイトウというと Celosia cristataの血が濃く、ノゲイトウと呼ぶと Celosia argentea という原種に近いイメージです。



ノゲイトウ系ヤリゲイトウ?











ノゲイトウ系ヤリゲイトウ?




公園やテーマパークの花壇でよく見る羽毛ケイトウ








大分類の2つ目は 花序が「平たく広がる」タイプです。


トサカ系久留米ケイトウ

鶏冠(トサカ)を連想させるので、トサカ系と呼ばれます。
成り立ちとしては諸説ありますが、本来は縦に伸びるはずの茎の先端に近い成長点が「帯化」した変異種を育てたもの、といわれます。

帯化現象は他の植物にもあります。

ガーベラ5 - 帯化は美しいか
セイタカアワダチソウ(帯化)
オオマツヨイグサ








クルメゲイトウは、トサカゲイトウの花序がさらに増して球形になったタイプで、戦後になって作られた品種です。



白の久留米ケイトウ








葉ケイトウ

花の業界では「葉ケイトウ」と呼ばれ、ケイトウの一種のように扱われますが、正しくはアマランサスというヒユ科ヒユ属の花になります(ケイトウは「ヒユ科ケイトウ属」)。

アーリー・スプレンダー?











ヒモケイトウ

「ヒモゲイトウ」も、葉ゲイトウ同様 アマランサスというヒユ科ヒユ属の花になります。










.