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ザクロソウには在来種のザクロソウと外来種のクルマバザクロソウとあります。
「ザクロ」というのは 果実が ザクロの真っ赤な実に似ているから・・・と思ってましたが・・・
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クルマバというのは 葉が輪生しているところからつけられた名前で、見ると5~6枚の細い葉がちょうどヤエムグラの葉のように伸びています。
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「偽輪生する葉の数が多いのも目安になる。ザクロソウは2-3枚だが,クルマバザクロソウでは4-7枚がつく。」
(いがりまさし撮れたてドットコム「クルマバザクロソウ」)
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花の付き方にも違いがあり、ザクロソウは 茎の頂上に花をつけ、クルマバザクロソウは葉の脇から一つずつ出てきます。
「花には花弁がなく、花被片は5(まれに4)個つき、長さ2.5~3㎜、3脈があり、縁は膜質、先がやや尖る。」(三河の植物観察「クルマバザクロソウ」)
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おしべの葯が 雌しべの柱頭に寄り添っています。
横から見ると、子房にたての白い筋が入っているように見えます。
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「雄しべが柱頭を隠しているようだ。」との記事も(^^ゞ
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3つあるぼんてん耳かきの羽毛のような器官が雌しべの柱頭で、すぐ横の白い二枚貝のような器官が雄しべの葯部分ですね。
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受粉した子房は果実(蒴果)に成長します。ぱっくり割れて現れた赤い種子が ザクロの実そっくりなんですよ。
私は「だからザクロソウなんだ」と思ってましたが、一般的にはそうではなく「(在来種のザクロソウの)少し肉厚で艶のある葉がザクロの葉の質感に似ることにちなんで」つけられたものなんだそうです。(野田市 > ・・ > ユーチューブを活用した市内草花広報 > 草花図鑑 > ザクロソウ(ザクロソウ科ザクロソウ属))
ただ、そうなるとクルマバザクロソウの葉は艶もなくちっともザクロの葉に似たところがないのに、そしてこのようにザクロそっくりの実がなるというのに、そのことは名前にみじんも寄与していないことになり、歴史的経緯はいざ知らず、これでは名前を覚えにくい!と私は未だ「ザクロのような実がなるから」説に執着しています (^^ゞ
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