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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

オシロイバナ - 花は夜開く

2020-09-24 08:48:18 | みんなの花図鑑
午後4時の撮影です。(正確に言うと 4時19分から24分までの5分間 !(^^)!)


散歩の帰り道で線路際に白色のオシロイバナが咲いていました。オシロイバナというと 濃いピンクや咲き分けや絞り咲きまで種類がありすぎて昔からカメラに撮るのは敬遠してましたので、このブログでは オシロイバナを取り上げたことはほとんどなかったと思います。
でも今の関心は シベ !
踏切で電車の通過を待っていたら 横にこの白いオシロイバナがあったので咲きかたを観察してみました。
長いロト状の花筒がありますが、これは萼片で合着して筒になっているのだそうです。
で下のほうで筒を支えている萼のような部分は 苞 という葉の変化したものということです。




オシロイバナは英語で「 Four o’clock(午後4時)」と呼ばれてるそうです。花は夏から秋の午後4時ごろ咲くためです。咲き始めの シベはこのように クルッと巻いています。




今回は たった5分間だけの撮影なので、その後の花の展開が分かりませんが、このあと おしべとめしべは伸びてしゃんとしていきます。
18時30分くらい、おしべとめしべが伸び切ったころ、おしべの葯が割れて花粉を出すそうです。
オシロイバナはスズメガという夜行性の蛾に花粉を運んでもらっています。スズメ蛾の口吻は長く、オシロイバナのラッパ状の花筒にマッチしています。(夜の写真はありません)




その後、おしべとめしべはまたクルッと丸まって萼の中に納まります。実はこのとき 自家受粉を促しているのだそうで、用意周到です。




オシロイバナの別名は ユウゲショウ(夕化粧)。「夕方に美しい花が咲くさまと、 夕方にオシロイを塗って美しく化粧をして出かける夜の女性の姿を重ね合わせて 名づけられたものと思われる」(あるブログより)





オシロイバナの名は、黒い種子を割ると、胚乳にあたる部分に白い粉質のものがあり、それが白粉(おしろい)の粉のようなところからといわれていますが・・・
白粉(おしろい)というと、私自身はミャンマーの女のひとが顔につけている「タナカ」のことを思い出します。ところ変われば 化粧の仕方も変わるというわけで、ビルマのタナカは、私などには、可愛い人がそれを隠すためにしている「反化粧」ではないかと 初めてこの国を訪れたとき思ったものです。実際、化粧というより日焼け止めの効用がほとんどではないかと思います。タナカの原料は 何種類かある「タナカの木」の樹皮で、オシロイバナの胚乳ではありませんでしたが・・・




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