於大公園・このはな館前の針葉樹のつづきです。 前のセンペルセコイアは 「世界一背の高くなる木」が売り?でしたけど、今度は 大きくならないカイヅカイブキに似た木です。
葉の周縁部が黄色くなっているので近づいてみると、花穂のようです。 しかも この花、 なにやら穴の開いた器官があるではないですか?!
フジツボ?じゃないし、不思議な器官です。 「針葉樹 雄花」で画像検索すると 「コノテガシワ」がよく似ていると思いましたが、確証が持てません。それに だいいち この穴の開いた器官がなんであるか、よく分かりません。
またもや「この木なんの木掲示板」に質問しました。そしてすぐ自己レスで付け加えました。「ひょっとして、質問の木は コノテガシワでしょうか?」 と。
ややあって、 ペンセルセコイアを教えてくださった方から またもお返事いただきました^^
「仰っていますコノテガシワ(センジュでしょうか)の雌花でいいように思いますが・・・。
「先端に穴の開いた器官をもった花」は他にも有り 孔から受粉滴と呼ばれる液が分泌されます。
最後のお写真、受粉滴が見られないのでひょっとしてもう受粉しているのかもしれませんね(雄花は咲いているのかなァ・・)。」
実はここに掲げた写真は 木の名前と「受粉滴」のことを教わってから、慌てて再訪して 撮り直した雌花の写真なんです。
倍率が低いのでよく分かりませんが、 穴(孔)に滴(しずく)がついているものと ついていないものがあります。掲示板に質問したときは、滴がついてない花ばかりだったので、上記のようなコメントをいただいたのです。
裸子植物の多くでは、珠孔は受粉時に開孔して受粉滴 (pollination drop, pollination droplet) を分泌する。受粉滴にトラップされた花粉は、受粉滴とともに珠孔から内部へ引き込まれる。 ソテツ目やイチョウ目では、珠孔の内側に花粉室 (pollen chamber) とよばれる空洞があり、とりこまれた花粉粒はここで発芽、成熟する。(https://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/BotanyWEB「裸子植物の胚珠」)
風によって運ばれた雄花の花粉は 雌花の「珠孔」から出ている「受粉滴」の中を泳いで? 花粉室まで運ばれる、ということのようです。
珠孔に 受粉滴がないばあい、すでに受粉が終わっている状態ということのようです。
最後に ・・・・・・
受粉滴は コノテガシワに特有の受粉の仕組みではないということで、 このきなんのき掲示板の回答者 Miyazakiさんに
「近場で見られた 受粉滴をつけた雌花」
の参考画像を添付していただきました。 毎度のことながら Miyazakiさんの画像は 分かりやすく素晴らしいです。
ぜひとも ブログで紹介させてくださいと無理言って、ご了解いただきましたので、 ここにその画像を再掲させていただきます。