(台北中央社)新型コロナウイルスの感染が拡大する中で先月末に開幕した漫画・アニメの祭典「第8回台北国際コミック・アニメフェスティバル」が4日、閉幕した。来場者数は5日間で累計40万1000人。昨年の41万人よりわずかに減少したものの、来場者はマスク着用や消毒などの対応策に理解を示し、マナーも良好だったという。
新型肺炎の影響で、多くの大型イベントが中止や延期、規模縮小などの影響を受けたが、同フェスは予定通り実施された。対応策として、出展者やスタッフ、来場者にマスク着用を求めたほか、全ての出入口に消毒液が設置され、体温測定も行われた。また、2週間以内に中国(香港、マカオを含む)への渡航歴がある人に対し、参加の自粛を呼び掛けた。
同フェスを主催する中華動漫出版同業協進会の高世椿秘書長によれば、防疫対策が必要となったケースは初めてだったにも関わらず参観者の態度は協力的で、入場時にマスクを忘れたことに気付いた学生に手持ちのマスクを差し出す参加者も見られた。
出展する側の出版社やメーカーで参加を取り消したのは2社のみ。国内外の漫画家や声優、パフォーマーらからは、マスクを着けてパフォーマンスを観賞したり、サイン会に参加したファンの姿に称賛の声が上がったという。