京都市交通局は17日、主要観光地だけを巡る「観光特急バス」の導入効果を明らかにした。昨年6~11月の運行日あたりの平均では2361人が利用。路線バスの混雑緩和に寄与しているとみられるという。
バスは昨年6月に導入。土日祝日や年末年始に、京都駅から五条坂(清水寺)や平安神宮を経て、銀閣寺前まで結ぶ路線(1日32便)と、同駅と五条坂の直行便(同16便)がある。
この日の市議会常任委員会で交通局が報告。多い日は約4000人が利用し、半数ほどが海外客だった。京都駅の乗り場では、並行するバス系統の待ち時間が繁忙期も約5分短縮され、最長で15分程度だった。
京都駅~銀閣寺前の「ゆき」は「かえり」の倍の利用があり、5~12分の遅れが出たほか、繁忙期は清水寺付近の停留所で50人以上が並ぶなど課題もあった。
北村信幸局長は「市バスの混雑は重要課題。全国の模範となるよう、研究を深めて混雑緩和への寄与を高めていきたい」と述べた。