外野の芝生席でくつろぎながら観戦を楽しむ人たち
開場したジャイアンツタウンスタジアムに入る大勢のファンたち
巨人の名選手らが浮かび上がったドローンショー
読売巨人軍の新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」（稲城市）が１日、開業した。記念試合に子供向けのスポーツイベント、ドローンショー……。新球場の船出を祝うように、多彩な催しが開かれた。
新球場には開場前から多くのファンが詰めかけた。午前１１時にオープンすると、グラウンドを囲むように整備されたコンコースの壁に貼られた選手の写真を眺めたり、ショップでグッズを買い求めたりしていた。
セレモニーに続き、午後１時に記念試合の巨人―東京ヤクルトスワローズ戦が開始。内野席で観戦した宇都宮市の会社員大崎洋介さん（４７）は、「プレーに迫力がある」とグラウンドとの距離の近さを実感していた。
コンコースから見学できるブルペンと打撃練習場にもファンが集まり、選手の写真を撮影。文京区の小学３年飯田竣斗君（９）は「バットを一生懸命振っているのが格好いい」と目を輝かせた。
試合後は、東京を拠点とするスポーツチーム・団体が連携する「ＴＯＫＹＯ ＵＮＩＴＥ」などがマルチスポーツの体験イベントを開催。小学生ら約２５０人が参加し、ハンドボールやフラッグフットボールなど５種を楽しんだ。
室内練習場ではエアバドミントンが行われ、元バドミントン女子ダブルス日本代表の小椋久美子さん（４１）が講師を務めた。町田市の小学４年上原優茉さん（１０）は「難しかったけれど、楽しかった」と声を弾ませた。
午後７時から始まったスペシャルライブとドローンショーには、抽選で選ばれた約２０００人が参加。５００基のドローンの光で長嶋茂雄さん、王貞治さんら巨人の歴史を彩った選手が夜空に映し出され、観客を魅了した。
２０２７年には、新球場と一体となった水族館も完成する。家族と訪れた日野市の会社員萩原真衣子さん（４１）は「子供たちと遊びに行く場所の選択肢が増える」と期待していた。
