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日本統治時代の合同庁舎を修復、消防署兼史料館に/台湾・台南

2018年12月20日 | 台湾再開発

修復が進む旧台南合同庁舎



(台南 20日 中央社)南部・台南市の旧台南合同庁舎の修復が進み、当時の姿がよみがえりつつある。建物の中央にそびえる高い塔が特徴的で、台南で最初の消防隊があった場所とされている。現在は同市消防局中正消防分隊が入居しており、今後は同市の消防の歴史を紹介する史料館としても活用される予定。

中央の塔は1930(昭和5)年に落成。当時、台南で最も高い建物とされ、火災の早期発見のための見張り台として使用された。1938(昭和13)年、塔の両側が増築されて合同庁舎となり、消防や警察などの機関が置かれた。戦後、台湾が国民党政権に接収された後も、消防隊や派出所が残されたが、周辺の道路の拡張に伴い建物の一部が解体されたり、外壁の色が塗り替えられたりした。

旧台南合同庁舎は「直轄市定古跡」に登録されている。市は6410万台湾元(約2億3400万円)を投じ、約2年かけて修復を行った。史料館では日本統治時代から戦後にかけての文化財や写真などが展示されるという。供用は来年1月末となる見通し。

台南市中心部に位置しており、周辺には旧台南州庁(現・国立台湾文学館)など日本統治時代に建てられた建物が複数残されている。


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