かやで作られた大きな輪をくぐって無病息災を願う伝統行事、「大茅(おおち)の輪くぐり」が京都の北野天満宮で行われています。
北野天満宮の「大茅の輪くぐり」は、「学問の神様」として知られる菅原道真が生まれた6月25日に毎年、行われています。
参道にある楼門の前には、直径5メートルの大きなかやの輪が設置されました。
25日は午前中から訪れた人たちが、手を合わせたりおじぎをしたりしたあとに、次々と輪をくぐって、無病息災や夏を無事に過ごせるように祈っていました。
ことしは新型コロナウイルスの感染防止対策のため、参道での露店の出店は中止されたということです。
毎年訪れているという60代の女性は、「いつもより静かでのんびりお参りできました。くぐるときにウイルスに皆さんがかからないようにと願いました」と話していました。
北野天満宮の権禰宜、東川楠彦さんは、「新型コロナウイルスの感染予防と一日も早い終息を願って大茅の輪を作りました。無病息災、疫病退散の願いがかなうことを祈りながら皆さんの参拝をお待ちしています」と話していました。
「大茅の輪くぐり」は、今月30日まで行われる予定です。
NHK