インフルエンザの流行などを背景に、京都市で去年(令和6年)、救急車が出動した件数は10万件余りと、これまでで最も多くなりました。
ことしも出動件数は多いままで、消防では緊急時の救急搬送が遅れるおそれもあることから、症状が重くはなさそうな場合は、電話相談窓口「#7119」を利用するよう呼びかけています。
京都市消防局によりますと、去年1年間に救急車が出動した件数は、前の年から2000件ほど増えて10万4999件となり、これまでで最も多くなりました。
主な要因としては、▼去年の夏には猛暑で熱中症への対応が多かったことに加え、▼この冬はインフルエンザが流行していることを挙げています。
先月(12月)中旬以降は出動件数が特に多く、先月30日から今月5日までの年末年始の1週間では2742件と、1週間あたりの出動件数もこれまでで最も多くなりました。
その後も出動件数は多いままで、京都市消防局は、緊急時の救急搬送が遅れるおそれもあるとして、「呼吸をしていない、意識がない、大量出血など、緊急の場合はためらわずに119番通報をしてほしいが、症状が重くはなさそうな場合や救急車を呼ぶほどか迷ったときは、電話相談窓口「#7119」の利用も検討してほしい」と呼びかけています。