大手化粧品メーカー「資生堂」の化粧品の偽物をインターネットの通販サイトで違法に販売したとして、29歳の会社役員ら2人が商標法違反などの疑いで逮捕されました。
偽物は中国から発送されたとみられるということで、警察が詳しいいきさつを調べています。
調べに対し、いずれも容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、▽ネット通販などを行う大阪・浪速区の会社「Victoria Harbour」の代表取締役、杉本吉康容疑者(29)と▽自称・無職の柳沢駿容疑者(31)です。
警察によりますと、去年(2024年)5月から6月にかけて、「資生堂」が製造・販売する下地の化粧品、「クレ・ド・ポーボーテ ヴォワールコレクチュールn」の偽物を通販サイトに出品し、関西に住む女性2人にそれぞれおよそ7000円で販売したとして、商標法違反と医薬品医療機器法違反の疑いが持たれています。
別の事件の捜査の過程でこの会社が偽物を販売した疑いが浮上し、警察が購入した女性から提供を受けて化粧品を鑑定した結果、本物とは成分が異なることが分かったということです。
警察によりますと、今のところ健康被害は確認されていないということです。
偽物は中国から発送されたとみられるということで、警察が詳しいいきさつを調べています。
調べに対し、2人はいずれも容疑を否認しているということです。
【資生堂HPで注意呼びかけ】
「資生堂」のホームページによりますと、この化粧品は定価が7700円で、「肌の表面の乱れとくすみを瞬時に補正し、明るい肌に仕上げる化粧下地」と紹介されています。
ホームページ上では、一部の商品で通販サイトなどを中心に模倣品の流通が確認されたとしたうえで、「模倣品は、当社では効能や安全性等の保証が一切出来ません。万が一ご購入された場合、お客さまのご期待に沿えないばかりか健康被害を引き起こすおそれもあることを危惧しております。誤って模倣品をご購入されることのないよう、信頼できる小売店やオンラインストアにてお買い求めいただきますようお願い申し上げます」と注意を呼びかけています。