イメージ/「樹林墓地」
神戸市は、墓地に対する意識が変化しているとして、樹木の下に遺骨を共同で埋葬する「樹林墓地」を、市内に整備することになり、22日、計画の概要を発表しました。
自治体が「樹林墓地」を整備するのは、政令指定都市では神戸市が初めてということです。
神戸市によりますと「樹林墓地」は、墓石などの代わりに樹木の下に遺骨を共同で埋葬するもので、市は少子高齢化が進むなか墓地に対する意識が変化しているなどとして、新たな施設の整備を検討してきました。
こうした中 神戸市の久元市長は22日、定例の記者会見で「樹林墓地」の整備計画の概要を明らかにしました。
それによりますと、神戸市北区の森林公園内におよそ1200平方メートルの墓地を整備し、およそ1600体の遺骨を受け入れるということで、ことし夏ごろから工事を始め、来年度(2025年度)中に完了させる方針です。
市では整備費用として、およそ7000万円を見込んでいて、新年度予算案に必要な経費を盛り込むことにしています。
市によりますと、自治体が「樹林墓地」を整備するのは、全国の政令指定都市では神戸市が初めてということです。
久元市長は「亡くなった後にどういう埋葬を望むのか、ここ10年ほどの間に気持ちの変化が急激に起きている。われわれとしては『樹林葬』という取り組みをスタートさせたい」と述べました。