(台北中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)は20日、台北駅1階ロビーで座り込んで飲食していた人を対象にやめるよう勧告した。従わなかった場合には、この場を離れるよう求めた。新型コロナウイルス感染対策のためで、台鉄は「台北駅のロビーを防疫の抜け穴に決してしない」との立場を示した。
黒と白の大きなタイルが貼られた同ロビーでは、床に座ってくつろぐ人が多く、近年は外国人労働者が集う憩いの場にもなっていたが、新型コロナ対策で今年2月末、同ロビーでの座り込みや集会が禁止となった。永久禁止とすることが一時検討されたが、反発の声が上がり、6月初め、感染予防策の前提の下、利用が再開された。
ただ、週末には多くの人が集まり、密集して飲食する姿も目立つようになった。ネットには「台北駅はピクニックできるようになったのか」と不満を訴える投稿が寄せられ、台鉄が対処。鉄道警察官や語学ボランティアが対象者に声を掛け、20日夕方前にはたむろする人はいなくなった。
台鉄は公共の場では感染対策が必要だとしており、利用の際には「新しい生活様式」の徹底を改めて呼び掛けた。