雨宝院(うほういん) (西陣聖天宮:にしじんしょうてんぐう)
住所: 京都市上京区智恵光院通上立売通上ル聖天町9-3
TEL:075・441・8678
交通:市バス「今出川浄福寺」下車徒歩5分ほど
【案内】
今出川通智恵光院を北へ徒歩5分ほどのところ、二筋目の上立売通を西に入ったところに雨宝院がある。本隆寺の北塀に面して表門があるが、西門から入ると頭上は時雨の松に覆われ薄暗い。隠れた桜の名所として京都人に知られている。
境内は本堂の他、たくさんの堂が屋根をくっつけるように建ち並んでいて、西陣の界隈の人からは西陣聖天さんと呼ばれている。説明によれば、平安時代の弘仁12年(821)嵯峨天皇の病気平癒を弘法大師空海が祈願し、六臂の歓喜天(聖天)を安置した大聖歓喜寺が始まりとされ、当初、境内は広大で千本通五辻まであったが、応仁の乱(1467~77)により堂宇は焼失、荒廃。天正年間(1573~92)に雨宝院のみが現在地に再建されたと伝える。
観音堂には平安時代中期の作とされる木造千手観音菩薩像が安置されていて、重要文化財に指定されている。この他、境内には不動堂、稲荷堂、庚申堂など建ち並ぶ。また、境内南東にある「染殿井」は涸れることなく湧いている。染色に使うちよく染まるとされ、以前は西陣の染物関係者が水を汲みに来ていた井戸。現在は清めの手水に使われている。この「染殿井(そめどのい)」は西陣五名水の一つで、他は「千代井(ちよのい)」、「桜井(さくらい)」、「安居井(あぐい)」、「鹿子井(かのこい)」。なお、「安居井」、「鹿子井」は個人宅の井戸。
また、本堂前の八重桜は「歓喜桜」で、御室の桜と同じ品種という。その横で枝を張る松は、久邇宮朝彦親王が当院へ参拝された折、突然の雨にこの松の下で雨宿りされたことから、いつしか「時雨の松」と呼ばれるようになったという。
★ 千本通りから堀川にバスで移動するには距離がないのに乗り継がなければならない。
京都ではバスだけでも目的地にいけますが今回はタクシーで向かいました。
結果的にはこれが大成功。
狭い路地を何本も入ってたどり着けました。
京都ではどんな狭い通りにも名前が付いていて縦の通りと横の通りの名前を知っていればOKです。
さすが観光地の運転手さん、一方通行を熟知していて回り道になったけど確実に迷う事無く運んでくれました。
お名前を見ると私と同じ名前、お年も2歳しか違いません。
「これも何かの縁ですね」とお互い苦笑い。
★ 狭い境内に数多くの社と木々がてんこ盛り。
写真を撮るにはまったく困った配置になっています。
どこを撮っても電灯や余計な柱が写りこんでしまいます。
市内、満開の桜が多い中、遅咲きの桜という事でつぼみの固い木が多くまだまだ見頃が続きます。