ウェブサイトを訪れる人が迷子にならないようにするには、サイトマップを描いてみようと書きましたが、「こうなっています」というだけの地図では、地図の役目を果たせません。
どこかが破れていて見えなかったり、図柄が珍しくて綺麗でも読み取りにくかったりというのは論外として、もうひとつ肝心なことがあります。
サイトマップには、描いてみて作る側の頭を整理する役割と、それをウェブサイトの案内板にするという役割があります。
作者の頭を整理するには、地図の道順をくまなく実際にたどってみて、訪れた人がそれぞれのページからどこに行きたくなりそうか、考えながら確かめ、サイト内の経路を作っていかなければなりません。
作者がわかっていて自分が行けるだけではだめなのです。
訪問者の一人一人に、作者が手を引いて案内することはできません。
どこからでも「すぐ見られる」ようにしておきたいページは必ずあります。
まずトップページ、それから分岐点です。
そこに案内板を置いて、わかりやすくサイトを組み立てておけば、訪問者は迷わずに瞬時に思うところに飛んで行けます。
スッと入ってスッと出られる、気に入ればながくいてもらえる、気持ちの好いサイトとはそういうところなのでしょう。
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分岐点 |
払川 智彦 | |
新風舎 |