うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

FAQ活用法

2012年12月29日 | 千差万別

FAQで見事な質問を見つけました。
お断りしておきますが、見事であることと、正邪善悪とは無関係です。

それは、新聞の社説に理解できないところがあるので説明して欲しいという質問文でした。
質問文とわざわざ書いたのは、質問の内容が見事なのではなく、文の組み立て方が見事だと思ったからです。

質問文の一部をそのまま転写してみましょう。

2、分かりやすい日本語で、この話の意味を説明していただけませんか。
自民党が政策集の検討項目に掲げた尖閣諸島での「公務員の常駐」などの強硬策は当面、棚上げにするのが現実的だ。
3、「棚上げにする」は、どう理解していけば、よいですか。「にする」は、いろいろな意味があると思いますが、ここで、どう理解すれば、よいですか。
教えてください。ご説明をお待ちしています。

ここからは吾人の想像なので、そうではないと突っ張れば、それはそれで話は終わりなのですが、「分かりやすい日本語で」とわざわざ書いているのは、外国人であることを装ったか、あるいは匂わす程度にしておきたいのか、どのようにもとれる見事さをあらわしています。
質問文の書きっぷりから見れば、質問者に「棚上げにする」の意味がわからないことはなさそうなのですが、「分かりやすい日本語で、この話の意味を説明して」と要求されれば、回答文では、社説の文章を、いくらか文体を変え修飾を加え、もう一度繰り返して読ませなければなりません。
FAQを読む人には、社説を書かせた側の陣営にとって都合のよい記事を繰り返し読ませることになります。
TVのCMで、少しだけ場面を変えて繰り返し放映するあの手と同じなのです。

この質問には、こんな回答が載っていました。
「2.3.の項目の内容は、それだけを取り上げると、時事問題の偏った解釈を強調する効果が潜んでいますので、内容の説明はここではいたしません。
本当に意味を知りたかったら、どうぞご自分で百回読んでみてください。」

この回答にひそかに喝采を贈っています。
FAQには、いろいろ活用法があるものと、感心した次第です。


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黄文雄(責任編集)
ヒカルランド