年賀状の講習会で、Kさんが創作デザインされた獅子頭の描き方を教えていただきました。
これが、作図ソフトやCADによるものでなく、ワードのみで作れるとは驚きでした。
オートシェイプで部分図形を描いて組み合わせていくのですが、ある方の作ったものでは、鼻の穴に鼻毛まで見えるのです。
これはこれは念の入った作り方をしたものと思っていたら、いつの間にかごみのようなものが描きこまれてしまって、取り除き方がわからず困っているのだということでした。
拡大してみると、鼻毛に見えたのはPの字でした。
鼻の穴の部分に「テキストの挿入」が行われてしまっていたのです。
さて、これを抜き取るには鼻の穴のオブジェクトを編集対象に指定しなければなりません。
それには、鼻全体がグループ化されているのを、いったん解除する必要があります。
グループ化の解除と、Pの文字の削除は簡単にできましたが、その後が大変です。
作るときは、たくさんのオブジェクトを、組み合わせた順にグループ化していけば扱いやすいのですが、部分修正のためにで一度グループ化の解除を行ってしまうと、複雑に重なり合って背面に回ってしまったオブジェクトは、その上でクリックしても選択できません。
しかし、それもグループに入れておかなければ、位置を変えたとき置き去りにされてしまいます。
Shift キーを押しながら順に追加選択していく普通の方法では、拾いきれないのです。
オブジェクトの選択には、ドラッグの方形枠で囲って一括選択する方法がありました。
[ホーム] ⇒ [選択] ⇒ [オブジェクトの選択]でできるはずだと思っていたその操作が、Office 2010 では、文書編集画面に直接挿入したオブジェクトにはできなくなっていたのです。
[オブジェクトの選択]というメニュがあるのですから、まったくできないはずはないので、goo のFAQに教えを請いました。
早速いただいた答えは、「描画キャンバスを使ってオブジェクトを配置すれば、その描画キャンバス内で使用できる」ということでした。
いちいち面倒なので使ってなかった描画キャンバスが、この場合には使わせてもらわないと用が足りません。
落つる譬えですが、トレッキング中のトイレ探しを強いられるような気分です。
プログラムの製作者が、あまり好かれてなさそうな描画キャンバスという道具を、何とか使って慣れさせようと考えたのではないかと思いたくなります。
できそうであることはわかりましたが、今度の例のように、いったん組み上げてもう一度分解修正する場合に、描画キャンバスとの関係がどうなるのか、Office 2010 を手元に置いてない私には実験のしようがありません。
どなたか確かめてご覧くださるよう、お願いいたします。
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図形がわかる (ドラえもんの学習シリーズ―ドラえもんの算数おもしろ攻略) |
小林 敢治郎 | |
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