半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『はやぶさ 遥かなる帰還』を観ました。

2012-12-19 06:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 2003年5月9日。十数年の歳月を費やして開発された小惑星探査機「はやぶさ」を搭載したM-V-5ロケットが白煙と轟音を残し、鹿児島県内之浦宇宙空間観測所から青空の彼方へと飛び立った。その最大の目的は小惑星「イトカワ」へ行き、そこにある石や砂を地球へ持ち帰ること。このサンプルが手に入れば太陽系の起源、地球の起源を探る上で大きな成果が期待される。しかしそれはまた、世界でも例のない困難なミッションへの挑戦でもあった。打ち上げを万感の思いで見守る「はやぶさ」プロジェクトマネージャーの山口駿一郎教授(渡辺謙)は、「今日こそ、「はやぶさ」の長い、長い旅路の始まりだ」と決意を新たにする。報道陣に交りながら、新聞記者の井上真理(夏川結衣)もまた、飛び続けるロケットを見送っていた。
公式サイトより)

 言わずと知れた2010年の「はやぶさ」帰還と、「イトカワ」のサンプル採取のニュース。勿論、この作品は、この高難度プロジェクトに挑む人達の、そして、「はやぶさ」の大航海を(全てでは無いと思いますが)描いた作品です
以前、「はやぶさ」という、もう一つの作品も観ましたが、とにかく苦難の連続です
専門用語が随所に出てくるのですが、新聞記者と技術者とのさりげない会話で「なんとなく」ですが、xxがこういったものであり、xxの役目を果たすんだ・・・なーんて理解できちゃったりします
その一つ一つのパーツを制作した人たちの「こだわり」と「想い」ってのも伝わってきますよー
で、それらをオペレーションする人たちもまたすごい。
あらゆる統計をとって、リスク予想をして、プロジェクトを遂行しているんだけど、相手は宇宙、予測できない事態もあり、その都度、頭を抱えるシーンとなります。地上と違って、助けに行けないもんね。
が、アイデアをねん出し、賛否を問う・・・たまには、怒号も飛び交うわなぁ・・・
デジタル、プログラムなどというものが飛び交う世界なんだけど、最終的には、プロジェクトの人々の熱意と、勇気ある決断に委ねる。一見アンバランスな部分なんだけど、これこそ人間じゃないと出来ない事だと強く感じました
バックでは、政府やNASAも動いているし、何百億ってお金も使っているんですもんね・・・凄い世界です
(2000年代の物語なのに、VHSビデオとかフロッピーDISKとか使ってたのが、ちょっと疑問でしたが
前に見た「はやぶさ」のほうは、「はやぶさ」にセリフを持たせて(メカがしゃべることで)分かりやすさを強調していましたが、こちらの「はやぶさ」はあくまでメカ。
・・・でも、「無口なはやぶさ」が、最後、地球を撮影し(見つめているよう・・・)、そして、最後のミッションであるカプセルを射出したのち、炎に包まれて消えていく・・・
セリフなし、音楽だけのこのシーンに、ジーンとしたのは確かです
ちゅうことで、うん、このプロジェクトは、語り継がなければ行けないで70点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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『ザ・レッジ 12時の死刑台』を観ました。

2012-12-19 04:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 医者から自分の体に関する意外な症状を聞かされ、ショックを受けた刑事のホリスは、高層ビルの上階から身を投げ出そうとしている男がいるとの通報を受け、現場へ急行。何とか自殺を思いとどまらせようと説得にかかるホリスを相手に、ギャヴィンと名乗る男は、「僕がここから飛び降りなければ、別の誰かが代わりに死ななければならなくなる」と切迫した調子で打ち明け、彼をここまで追いつめることになったコトの顛末を語り始める。
WOWOW番組紹介より

 唐突に自分の体の症状を知ることになり、正直仕事どころではないホリス、ビルの屋上から飛び降りる決心をしているギャヴィン・・・
いきなりそんなシーンから始まるこの作品、「え、何があったの」と興味をそそりました。
ホリスのほうは、裏切られた気持ちなんでしょうねぇ。ただ、奥さんはそうじゃない。その溝を埋めることができるのはホリスしかいませんが、そんな時間はとってもらえません
自殺にまで追い込まれているワリには、なかなかよさげな男、ギャヴィンは、簡単に言ってしまえば、隣人とのトラブル・・ちゅうか、不倫というか・・・
一応、宗教を絡めている部分はあるけど、それほど厚くなく、残念ながら、自業自得って感じもします。
ただ、相手(久々のリヴ・タイラー、相変わらず可愛いけどデカイ)の状況や、自らの過去(娘との一件)なんかを考えると、いわゆる「運命の相手」になっちゃってるんですかね・・・
「信じる者がある」人(=隣人の旦那)の行動はやっぱり怖くて、結局のところ、いい奴であるギャヴィンは、屋上に行くしかなかったんですね・・・って、他に方法は無かったのか
そんな2人の回想シーンとかを織り交ぜながら、合間に、屋上での、ギャヴィンに対するホリスの説得(会話)が入ってて、飽きさせません。
後半、ギャヴィンの言葉で、ホリスも自分の置かれた状況を思い返し、奥さんとの溝を埋める努力をするようです。
それはそれで良かったけど、ギャヴィン自体は最後まで、「いい奴」で終わってしまいましたね。。。合掌
なんだかんだ言って、2人の会話でこの物語が成立していたので、背景もいいけど、会話の割合を増やして欲しかったような気がします。
ちゅうことで、「レッジ」とは、「窓から突き出た柵」という意味だそうですが、この作品だと、ギャヴィンが密会していた場所の出入口のこと?それとも屋上の飛び降り口?・・・で60点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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