半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『SISU 不死身の男』を観ました。

2024-03-29 21:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 1944年 第二次世界大戦末期、ソ連に侵攻され、ナチス・ドイツに国土を焼き尽くされたフィンランド。凍てつく荒野を旅する老兵アアタミ・コルピ(ヨルマ・トンミラ)は、愛犬ウッコを連れ、掘り当てた金塊を運ぶ途中でブルーノ・ヘルドルフ中尉(アクセル・ヘニー)率いるナチスの戦車隊に遭遇、金塊も命も狙われるハメに。アアタミが手にしているのは<ツルハシ1本>と<折れない心SISU>だけ。それでも戦場に落ちている武器と知恵をフル活用し、ナチス戦車隊相手に、機銃掃射を浴びても、地雷原に追い込まれても、縛り首にあっても、挙句の果てに戦闘機にツルハシ1本で食らいついても、絶対に死なない!それどころか、機関銃を撃ちまくる敵には埋めてあった地雷をぶん投げ、一撃で爆殺。戦場にたまたま落ちていた武器と知恵で次々とナチス軍を討ち破る。
彼こそはかつてソビエトとの冬戦争に参加し、家族を殺された報復として、たったひとりで300人ものソビエト兵を殺した<伝説の兵士>だった。
アアタミはいかにして戦い、そして生き抜くのか――。そしてアアタミの目的地とはー?
(公式サイトより)

 昨年の劇場公開時、ちょっと気になっていました
冒頭、SISUの意味がどーんと出ましたね
フィンランドに古くから伝わる言葉で、「厳しい状況で発揮されるしなやかな精神性、困難に立ち向かう勇敢さ、忍耐」という特別な精神力を表している。
最初に目にする老人の絵に、このSISUの意味・・・なんだか期待が膨らんでしまいました
日々、金をとって、愛犬とそれを売りに行く・・・そんな人なんだというのはすぐに分かりました。
で、道中に出くわしてしまった、ナチの連中・・・
最初は、老人に対しての「からかい」程度でしたよね。まあ、銃を持っての「からかい」は、冗談で済まないですけど・・・
ケラケラと笑いながらからかい続ける連中に、ちょっとずつ目の色が変わっていくアアタミ・・・そして、ついに「ブチッ」
そこから、たった一人で、ナチの連中を蹴散らしていきます
これが凄い、そしてエグい
サバイバルナイフで頭をぶっ刺し、地雷を踏ませて吹き飛ばし・・・強烈です
敵は、人間一人相手に、戦車を使ったり、強力な重火器を使ったりするんだけど、敵兵を盾にしたり、煙を立ち上げたりして、ジリジリ逃げまくる。
当然、無理があって、至る箇所に傷を負うんだけど、ボロボロになりながらも、自ら応急処置をして、立ち上がる・・・
まさに、冒頭にある、「SISU」を貫いています。
どんどんと死んでいく敵兵に対して、少しずつ身なりが綺麗になっていく様も、面白い
(顔はボロボロだけど)
シリーズ化希望しちゃおうかな
ちゅうことで、各章形式にしている点、サバイバル横スクロールアクションって感じ・・・で65点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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『空気殺人 ~TOXIC~』を観ました。

2024-03-29 03:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 安全なはずの『加湿器殺菌剤』は、私の子供と妻をゆっくりと殺している。
テフン(キム・サンギョン)は大学病院で救急救命室の医師をしている。ある日、息子・ミヌ(キム・ハオン)が意識を失い、病院に運び込まれる。最近体調がすぐれなかったミヌだったが、病院に運ばれたときには呼吸ができない状態になっていた。
診察の結果、肺が硬くなる“急性間質性肺炎”と判明する。息子に何もできないという絶望の最中、突然妻・ギルジュ(ソ・ヨンヒ)が同じ肺の病気で亡くなってしまう。
耐え難い現実に直面したテフンと義妹のヨンジュ(イ・ソンビン)は、ギルジュが突然病気になった事を不審に思い、調査を始める。
調査を始めてほどなくして、衝撃的な事実が明らかになる。原因は、日常的に使用している加湿器用の殺菌剤にあったのであった。
世界的な企業であるオーツー社は、自社製品に有害な化学物質が含まれていることを隠して、過去17年間販売してきたのだ。
オーツー社は「殺菌剤を加湿器に入れれば風邪に効く」と宣伝し、政府も日常的に使用できる安全性を認可していた為、商品はヒットしたが、殺菌剤を使用した多くの人々の命が危険にさらされることに。
テフンと多くの被害者たちは、真実を明らかにするためにオーツー社に立ち向かう。
(公式サイトより)

 今回は珍しく、冒頭の解説を観て鑑賞を決めていました。興味深い「実話」でしたから
まずは、この「実話」の発端となる事件発生までの流れ・・・そりゃあ、当事者(被害者)は、ワケ分からないですよね。なんで体調が急激に崩れるのか・・・
テフンが職業柄で気づいたから幸いだったけど、一般人であれば、こんな(被害者の)共通点なんて、分からないだろうに・・・
そして、オーツー社に訴えますが、オーツー社が・・・
もうね、演出なのか、実際そうだったのかは分かりかねますが、典型的な「悪の組織」ってのが色濃かったですね。
社長が、やり手の弁護士と、数人だけの密談をする。その会議室も、やたら薄暗くて・・・出てくるセリフも、企業を守ることしか考えていない・・・
内部で調査をしないどころか、被害者たちを批判する始末・・・
加えて、国の対応も酷かったですね
「その事案は、保健福祉部に」「いや、薬品だから、食品医薬品安全部へ」「いや、環境に関することだから、環境部だ」・・・などと、完全なタライ回し。
彼らに殺菌剤をバラまいたテフンの気持ちは理解できます
多数の被害者、そして粘り強い弁護士たちの協力で、何とか「それなりの」賠償を得ることができたものの、
最後の「95万人使用していて、23万人が・・・」という事実を知ると、完全に決着がつけられたとも思えない印象でした
ちゅうことで、悪い奴らから、「そうだ、みんなで食事しよう」という提案が衝撃過ぎ・・・で70点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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