花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

幸せの黄色い○○

2020年04月02日 | 研究
4月になれば休校措置も解けるのではないかと期待していましたが
県内での相次ぐコロナ感染から、今もこの地域の学校は休校。
ハンターズの姿を紹介できないので、だんだん写真のストックがなくなってきました。
そこでまた古い活動写真から面白いものをいくつか紹介していくことにします。
さてこの瓶はなんだと思いますか。
答えはケチャップ。しかしこの容器やラベルはちょっと変です。
ケチャップといったら真っ赤なトマトが原料。
したがってカゴメもデルモンテも、そしてハインツもみんな
赤いケチャップに映えるような容器に入れたりラベルをつけます。
ところがこの瓶やラベルには赤がありません。いったいどうしてでしょう。
実は黄色いトマトで作った黄色いケチャップなのです。
作ったのは女子メンバー。味は赤いケチャップと同じです。
さてトマトの赤い色はカロテンの一種であるリコペンによるものですが
αカロテンやβカロテンを主に含んでいると黄色になります。
面白いことに、それぞれの色素は健康維持機能や吸収される速度が違うことがわかっています。
そこで彼女たちは消費者が必要に応じてケチャップを使い分けてもらおうと考えたのです。
もちろん料理での見栄えも変わってくるので、ファッション性も高くなります。
商品開発のプロに見てもらうと大絶賛。大量生産の大手メーカーには
絶対できない優れた商品と高く評価してもらいました。
ネーミングは「幸せを呼ぶ黄色いケチャップ」。
皆さんは「幸せの黄色い」という言葉の後には何を思い浮かべますか?
ハンカチですか?それともリボンですか?
どちらも若い人にはわかりません。
もし若者がターゲットの商品なら、もう一度ネーミングを再考すべきかもしれません。
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お花見

2020年04月02日 | 研究
久しぶりハンターズの本拠地である馴化温室に入りました。
窓が閉まらないとはいいながら、太陽が出ていると中はもう春の陽気。
今年もここでさまざまな植物を育てることになりそうです。
室内でパッと目に入ったきたのは黄色い花。
なんとこの冬、ハンターズが栽培していた小松菜です。
調査が終わり放置していた株に花が咲いたようです。
小松菜は江戸の小松川付近に自生していた植物を品種改良したもの。
キャベツやダイコンと同じアフラナ科の野菜です。
アブラナ科は別名「十字花科」といわれるように4枚の花弁が特徴。
春になるとみんなアブラナ、つまり菜の花と同じ形状の花を咲かせます。
葉菜栽培では自家採種する以外は、
このように薹が立ったり花が咲いたりする前に収穫するので
なかなか花を見ることはないと思います。
咲いてみて、あらためて菜の花の仲間だというのがよくわかります。
さてある研究者が春に咲く花の色を調べたところ
一番多かったのが黄色だったそうです。
黄色や白は光を集めて目立つ色。
柔らかな春の日差しを集めて
虫にアピールしようとしているのかもしれません。
ちょっと早いアブラナ科のお花見です。
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