花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

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2020年04月06日 | 学校
今年の春は温かくなったり寒くなったり。
どちらかといえば思ったより寒さを感じることが多いような気がします。
とはいっても確実に春は来ています。
先日、八甲田の除雪が終わり、4月1日から
名物の雪の回廊が公開されたとのニュースがテレビで流れていました。
雪の回廊は八甲田十和田ゴールドラインの谷地と
酸ヶ湯、八甲田ホテルを結ぶ道ですが
高さ10mもある雪の壁を通る道として人気です。
秋の紅葉の八甲田もいいですが、機会があったらぜひ雪の回廊もご覧ください。
このように北国にも静かに春はやってきていますが、先日、また偶然春を見つけました。
ご覧ください。きれいな雄のキジです。
3月5日は啓蟄でしたが、その虫を探しているのか、このところよく出くわします。
雪の回廊はもちろんですが、こんな生き物の姿にも春の訪れを感じます。
さて長らく休校になっていた名久井農業高校ですが、
予定では明日から名農生が学校に帰ってきます。
まずは新しい教室に入り、その後は新しい先生方の着任式。
終わったら、急いで会場を準備して、午後から在校生抜きの入学式となります。
久しぶりに会える仲間との会話を楽しみにしている人も多いかと思いますが
先日もまた県内でコロナ感染者が見つかっています。
3つの密に注意しながら学校生活をスタートさせたいと思います。
なお今朝は4月なのに雪。風邪にも気をつけましょう。
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Lenten rose

2020年04月06日 | 学校
とうとう露地のクリスマスローズが咲きはじめました。
いつもなら4月の中〜下旬なので、だいぶ早い開花です。
サクラ同様、いろいろな植物の生育スピードがずいぶん早まっているようです。
さて今までも何度か紹介してきましたが、この花の正式名称はヘレボルス。
日本には冬に真っ白な花を咲かせるヘレボルス・ニゲルと
色とりどりの花を咲かせるヘレボルス・オリエンタリスの2つが主に栽培されています。
もちろん前者の愛称がクリスマスローズ。
後者の愛称はキリスト教の受難節のちょっと前に咲くことからレンテンローズ。
つまり今、咲きはじめている花はレンテンローズなのです。
よくヘレボルスは玄人好みの花といわれます。
なぜなら花(実際はガク片)自体は大きく、見応えあるのですが
いつも下を向いてうつむいて咲くため、
花壇に植えても花を眺めるには、こちらが這いつくばるしかありません。
したがってプロは鉢に植えて、ちょっと高いところに飾って楽しんでいます。
玄人は手間のかかるところも好きなのです。
また花にはスポットとかブロッチと呼ばれる
いろいろな斑点があり、その大きさや密度はみんな違います。
さらに花の縁取りがあったり、なかったりとその組み合わせは無限。
100株あったら100株違う花が咲く。マニアはこの違いを楽しんでいます。
もうお分かりだと思います。実はこのオリエンタリスはみんな交雑種なのです。
近年はクローン苗も作れるようになり、求める形質の花を手にできるようになりましたが
やはり玄人の楽しみは、種子から育て我が子のような世界に一つだけの花を愛でること。
江戸時代の変異したサクラソウやアサガオを愛でる文化につながるような気がします。
明日は入学式。フローラが作ったクリスマスローズガーデンが新入生をお迎えします。
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