花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名久井農業高校野菜苗販売2020は中止

2020年04月22日 | 学校
農村地帯の南部町に春の訪れを伝えるのが果樹の開花。
リンゴ、ナシ、モモ、サクランボと次々に咲く花は見事です。
まさに桃源郷とでもいいたくなる長閑な絶景です。
それと同時に地域の方が楽しみにしているのが名農の野菜苗販売。
品質の良い苗を求めてお隣の岩手県からもやってきます。
名農野菜苗販売の面白いのは、買い求める方が家庭菜園を楽しむ素人さんよりも
圧倒的にプロの農家が多いというところ。
なぜならこの地域はフルーツの里。春先は人工授粉で大忙しのため
野菜苗を育てている時間がないのだそうです。
したがって野菜の苗は自家用であろうと販売用であろうと
品質の良い名久井農業高校の苗を用いるのだそうです。
つまりプロに認められた野菜苗でもあるのです。
ところがそんな農村にもコロナウイルス の影響がやってきました。
三密を避けるため、今年の野菜苗販売が中止となったのです。
当てにしていた地域の皆さんには本当に申し訳なく思います。
また冬から温室で皆さんのために温度管理をしながら
休日返上で大切に苗を育ててきた農場の先生方もこれにはショックだと思います。
都会じゃなく、飲食でも製造業でもない農業にも大きなダメージを与える
コロナウイルスの怖さを感じます。
希望の春の悲しいお知らせです。
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今は昔

2020年04月22日 | その他
DTP(Desktop publishing、デスクトップパブリッシング)は
パソコンで書籍などの割り付け編集作業を行うことをいいます。
今では当たり前のことなので、このような言葉を耳にすることはありませんが
今から20年以上も前は画期的な技術革新でした。
学校では年間、さまざまな部署からいろいろな印刷物が発行されますが
その製作はプロの印刷業者。経費は年間何十万円から百万円を超えます。
いくらでも経費を抑えて生徒の活動費に回したい。
そう考えてかつてDTPに取り組んでいたことがあります。
この新聞紙大の巨大なフィルムは、その作業で作ったもの。
パソコンで編集したものを業者のセッターと呼ばれる機械で出力し、
製版する直前の版を作るのです。
これを抱えて印刷屋さんに発注するのですが、本来これは印刷屋さんの業務。
それを自分でやってしまうのですから、
印刷屋さんに大きな迷惑をかけますが、大幅に低コストになります。
確か最大、従来の約半額にも抑えられ驚いたことを覚えています。
しかし印刷物に欠かせない校正作業を自分でしなければならなく責任重大。
それでも自分の思うような印刷物を何の制約なく作れるのは
苦労以上に楽しいことでもありました。
現在、少子化により学校の生徒数は減少の一途です。
これは当然ながら学校予算の減少に繋がります。
それでも紙媒体の印刷物がまだ必要な現在の学校では
またこのようなDTPによるコスト削減技術があらためて注目されるかもしれません。
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