花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

沈丁花

2020年04月11日 | 学校
まさに花を咲かせようかと蕾が膨らんできたのが沈丁花。
ご存知、春を告げる香りの強い庭木です。
沈香(じんこう)と呼ばれる香木と丁子(しょうじ)というスパイスに
似た香りがすることから、この名がついたといわれます。
では問題です。三大香木とはいったいどんな樹木でしょうか。
答えは春の沈丁花、夏のクチナシ、秋の金木犀。
さすがに冬はないだろうと思っていたら
調べると「蝋梅」(ろうばい)という樹木が香るようで、
これを入れて四大香木ということもあるそうです。
さて沈丁花にはいろいろな不思議があります。
まずイチョウのように雌雄異株で、
雌株には赤い毒のある実がつくそうですが、見たことがありません。
なぜなら日本で栽培されているほとんどの沈丁花は不思議なことに雄株。
理由はわかりませんが、皆無ではないのでぜひ探して見てください。
また植物の香りは芳香剤によく用いられますが
その多くが金木犀やジャスミン。
そういえば沈丁花の香りという製品は記憶にありません。
研究によって100種類以上の香気成分によってできていることが
すでにわかっていますが、なぜ芳香剤にならないのでしょう。
もしかしたらあまりに香気成分が多く、コストがかかるからかもしれません。
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春の新作

2020年04月11日 | 研究
紙コップで作ったたくさんの種類の三和土を
ハンターズがきれいに取り出して鉢皿の上に並べました。
初めて見た人は、新しいお菓子の開発かと勘違いするかもしれません。
しかしこれは土。春の新作「胡麻味のプリンとクッキー」ではありません。
ハンターズは昨年からこの研究に取り組んでいますが
土と消石灰、そしてニガリを水で練るだけで固まることにいつも驚きます。
昔はどこの家庭でも土間があり、そこに三和土が使われましたが
今はなかなか見ることができなくなりました。
しかし最近は見直され、残念ながら北国は土壌の水が凍るので無理ですが
暖かい地方では自宅の駐車場に三和土加工する人もいるそうです。
三和土によく似たものに蔵やお城の壁に塗られている漆喰があります。
こちらは消石灰にスサと呼ばれる藁(紙や毛)を加え、
さらに粘り気を与える海藻を混ぜて水で練ります。
消石灰が主原料なので漆喰は白いものですが
松を燃やしたススを混ぜて黒く着色することもあります。
白と黒の蔵はモノトーンで今見てもとてもお洒落です。
最近は耐久性はもちろん、消石灰による殺菌効果も期待できると
漆喰を使った家も人気ということです。
コロナウイルスの感染が拡大している今、
何か応用できないものかと考えてしまいます。
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