花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

南高梅

2020年04月23日 | 研究
馴化温室脇で南高梅の花が咲き始めました。
作物にはいろいろな名前がありますが
この「南高梅」というウメの知名度は群を抜いています。
よくスーパーマーケットやデパートで梅干しが並んでいますが
必ずといっていいほど南高梅を使用していると誇らしく表記されています。
地域団体商標制度というものがありますが、この南高梅は第1号登録。
最高級の品質とそれを生産する地域として認められています。
さてなぜ南高梅というかご存知ですか。
和歌山県には南部(みなべ)町というウメの産地があり
いろいろな種類のウメが栽培されていました。
そこでどのウメが一番優れているか数年にわたり調査が行われ
選ばれたのが大きな果実が特徴の通称「高田梅」と呼ばれるものでした。
この調査を行ったのが南部高校園芸科の生徒たち。
そこで南部高校の通称「南高」と高田梅の「高」をとって
あらためて「南高梅」として命名されたのです。
南部高校は農業高校なので、よく農業クラブの全国大会に出場され
ウメの研究発表をしてくれます。
昔、「私たちには自動車を発明した責任がある」という
メルセデスベンツの名キャッチコピーがありましたが、
それと同様で本家本元に大上段でかまえられたら
他は色がかすんでしまい、なかなか太刀打ちできないものです。
そんなトップランナーである南部高校は他の学科が閉科しても
名門園芸科だけは存続させてきました。
しかし平成29年についに園芸科も募集停止。
そして今年、和歌山県は南高梅の後継として新品種「星秀」を発表しました。
時代は流れています。
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国民プロジェクト

2020年04月23日 | 学校
せっかく4月に新入生を迎えてスタートした新学期。
あっという間にまた休校になってしまいました。
さて環境班は校内の他研究班と連携して活動をしたことがありませんが
LED信号機で京都大学と連携したことがあります。
また地元のお寺と500年ぶりにハスの花を咲かせようと
研究に取り組んだこともあります。
自分達だけで大きなプロジェクトを行うのはなかなか難しいものですが
他と組むと想像以上に大きなスケールで行えるもの。
さらに関わったメンバーを見ていると、パートナーと協力して行うため
単独研究以上にモチベーションが上がるようです。
現在の休校措置も、みんなで連休明けまで我慢して行動を控え
感染者を減少させようといういわば国民共同プロジェクト。
結果が感染者数という数値で示されるので効果もはっきりわかります。
未知のウイルスなので、果たしてどうなるかはわかりませんが
2週間後の結果を楽しみに頑張ろうではありませんか。
ところで本日4月23日は、新月。月の出ない暗い夜です。
ということは旧暦の月初め。調べてみると旧暦4月1日のようです。
以前も紹介しましたが、今年は旧暦4月が終わると5月にならず
閏4月とまた4月が始まる珍しい年です。
したがってきっと今年の春は長いかもしれないと予想しています。
空にはブルーモーメントが広がっていますが、
気のせいか寒い春が続いているような気がします。
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