花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ティスティング

2020年04月10日 | 研究
ハンターズのメンバーが机に座って、何かをしています。
よく見るとたくさんの紙コップが並んでいます。
もしかして紅茶のティスティングでもしているのでしょうか。
残念ながら、そんな美味しそうな作業ではありません。
実は彼、先日からいろいろな土や材料を使って
なんと40種類もの三和土を紙コップを使って作っていましたが、
やっと硬くなってきたので、取り出そうとしているのです。
土なのでドリンクのティスティングのように香りを楽しんだり
口に含んで味を楽しむことはできませんが
目で色合いを、手で肌触りを楽しんでいるところをみると
これもティスティングなのかもしれません。
皆さんは、ティスティングといえばどんな飲み物を思い浮かべますか。
おそらく紅茶やコーヒーよりはワインの方が一般的かもしれません。
しかし何でも作る農業高校といえども未成年の高校生。
さすがにお酒は製造できないとお思いでしょうが、実は違います。
ちゃんと醸造許可を得て酒造している高校もあるのです。
食品製造ではどのように作ればどんな味になるか評価することが重要。
そこで彼らは口に含んで香りなどを確かめ、飲まずに吐き出しているのだそうです。
かつてフローラはあまり食べられなくなった地元の妙丹柿を原料に
オリジナルの柿酢を作ってみようと考えた時があります。
しかしすぐに断念。なぜなら酢を作る過程で柿をアルコール発酵させて
お酒にしなければならないから。つまり酢を作るには醸造許可が必要なのです。
身近な酢が簡単に作れないとはちょっと驚きです。
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多年草

2020年04月10日 | 研究
春になり鮮やかな緑の葉を出してきた植物があります。
それがルバーブ。「人の好みはさまさまである」ことの例えとして
「蓼食う虫も好き好き」という言葉があります。
それはヤナギタデという植物の葉や実が辛いからというのが理由らしいのですが
このルバーブはそのタデ科の多年草。
でも同じタデ科でも大違い。ルバーブは茎をジャムにする植物なのです。
酸味のあるジャムは爽やかで美味しく、大好きな方も多いはずです。
さてこのルバーブは、冬になると地上部はすっかり枯れてしまいますが
根は生きていて、春になるとまた葉を出す多年草(宿根草)です。
これに対して一年草、二年草という植物もあります。
一年草は種子を蒔くとその年のうちに開花し、種子をつけ枯れる植物で
アサガオやサイネリアなどたくさんの種類があります。
それに対して二年草は種子を蒔いたその年は成長を続け
翌年に開花結実、そして枯れてしまう植物をいい
ハボタンやスターチスが有名です。
私たちが一般に花壇に植えるのは、管理が簡単な一年草が多いので
二年草といわれてもピンとこないかもしれませんが
意外と知っている植物もあります。ぜひ調べてみてください。
新緑が鮮やかなこのルバーブ。種子を蒔いてから10年以上も経ちます。
ほうったらかしでも株が大きくなり、
毎年ジャムの材料を提供してくれるありがたい植物です。
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