花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

もったいない

2020年03月29日 | 環境システム科
環境システム科の施設園芸実験室で面白いものを見つけました。
それはアルミナの粒。正しくは水酸化アルミニウムというそうです。
使い道は研磨。細かいアルミナの粒を吹きつけガラスや金属などを磨くのだそうです。
これをどのような学習で使っているかは工業じゃないのでわかりませんが
名久井農業高校の文化祭「名農祭」の環境システム科展で
大活躍している様子はよく目にします。それがサンドブラスター。
パソコンで好きな文字を打つと、接続された装置の中でこのアルミナ粒が吹き付けられ
同じ文字がガラスのグラスに刻印できるという優れものです。
もちろん図形でも大丈夫。つまりオリジナルロゴ入りグッズができちゃうんです。
確か2018年、ファイナルフローラが水の世界大会で活躍した際、
それを祝って記念グラスを作ってくれたのを覚えています。
もちろん工業実習の教材ですが、これを農業や商品開発で
どのように使うかを考えて見ると面白いかもしれません。
農業一筋に歩いてきた名農の中にある不思議な工業機器。
見過ごしてしまうにはもったいないと思いませんか。
活かすことで農工が融合する名農ならではの
どこにも真似できない宝物ができるはずです。
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びっくり

2020年03月28日 | 学校
農業クラブが卒業式に合わせて発刊した今年の研究集録。
3年生の2年間の研究活動の成果が満載です。
いただいた時に内容をパラパラ見ていたのですが、先日あらためて見てびっくりしました。
どこかで見たことのあるイラストが目に飛び込んできました。
「Enjoy Project 芽を出せ 知的好奇心」。
これは間違いなく、前任校で作ったキャッチフレーズとイラストです。
20年ほど前でしょうか、前任校は文科省から教育課程等の研究校に指定され
2年かけて全職員が3つのチームに分かれ、既存のカリキュラムや指導法を見直しました。
各チームの取り組みで前任校で誕生したのがインターンシップ事業、
直売所の設置、全校で取り組むプロジェクト学習の大きく3つでした。
このEnjoy Project とイラストは、担当したプロジェクト学習チームの旗印なのです。
これらの新しい3つの取り組みは、文科省はもちろん、
全国からたくさん集まった先生方に報告され、大いに話題となったものです。
おそらく、そんなことなど知らずに使ったのものだと思いますが、
久々に対面してびっくりしました。もちろん著作権などないのでご自由に使ってください。
でもこのイラスト。アニメーションもあるんですよ。
校内発表会のために作られたものですが、今と違ってアナログのビデオデータ。
おそらく前任校でとっくに廃棄されているでしょう。
さてこのEnjoy Projectでは、1年生は年度末の3月の農業の授業から
早々と課題研究に移行することを提案し、実際そのように動いていました。
栽培研究は4月一斉スタート。したがっていかに早くスムーズに課研に移行するかが大切。
そんなことで3月は研究班決めはもちろん、翌年の打ち合わせもしたものです。
ぜひこんな研究内容もイラストとともにぜひ見てほしいものです。
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似ているけれど大違い

2020年03月28日 | 
爽やかな黄色い柑橘が2種類。左の名前は「はるか」。愛媛県の特産ミカンです。
パッと見るとなんだかレモンに見え、酸っぱいような先入観を覚えます。
そこで気合いを入れて食べてみると、酸味はなく優しい甘さに拍子抜けします。
なぜならこのはるか、右の日向夏の枝に実った
自然交配実生を接木して、育成された珍しい品種なのです。
皆さんは日向夏という柑橘は食べたことがありますか。
あまり生産量は多くないのですが、たまに青森県の
スーパーマーケットで並ぶこともあります。
この日向夏は果肉がとても酸っぱい柑橘。
ところが柑橘の特徴である白い海綿状のアルベトという部分がほんのり甘いのです。
人間が育種したら、誰もが房の中の果肉を甘くしようと考えます。
間違っても食べない白い部分を甘くするなんて発想は浮かびません。
宮崎県で偶然発見された柑橘で、柚子の突然変異ではないかといわれていますが
詳細は解明されていません。それにしても神様は常識を超えたいたずらをするものです。
さてイメージ的にこのはるかは、日向夏の優しいアルベドの甘さが
果肉に移ったような食味なのです。
現在、遺伝子の分析で日向夏と夏みかんの交雑であることがわかってきたそうです。
機会があったらぜひ一度、食べてみてください。
はるかと日向夏。似て非なるもの。
見た目と味のギャップの違いに驚くはずです。
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優勝杯

2020年03月27日 | 研究
ご覧ください。見事な優勝杯です。
写真では大きさがわかりにくのですが、高さ50cmはあるかもしれません。
ご存知のとおり、カップやトロフィーは高価なものなので
一般的に副賞は盾が多くなります。ところが先日、ハンターズに届いたのは
まるで大相撲で見るような大きく、そしてずっしりとしたこの優勝杯。
実は60年以上の歴史あるサイエンスコンクールで今年、
ハンターズは何と最高位である内閣総理大臣賞を受賞したのです。
本来ならば3月6日に東京で開催される授賞式に
今年退職される校長先生とともに出席する予定でしたが、コロナのために中止。
そんなわけで彼らの元に大きな箱に入って送られてきたのです。
彼らが一番悔しがったのはホテルオークラでの受賞パーティー。
オバマ大統領やダイアナ妃のおもてなしでも使われた日本3大名門ホテルの1つで
フローラは以前に一度だけ、この大会の金賞を受賞して招かれましたが
その時の料理が最高に美味しく、フローラの伝説となっているからです。
もちろん授賞式にはハンターズ全員で参加予定でした。
晴れのステージと美味しい料理を期待していただけに
中止の連絡には、さぞかしみんな悔しかったと思います。
さて県内の小中学校では地域によっては先日終業式が行われたようですが
悲しいことに名農は、隣町でコロナが発生したため今もなお休校中。
したがって残念ながら誰一人としてこの大きな優勝杯を目にしていません。
始業式まで大切に保管しておきたいと思います。
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五七桐

2020年03月27日 | 研究
ハンターズのもとに、大きな優勝杯とともに届いたのがこの賞状。
もちろん内閣総理大臣賞の賞状です。ここで注目したいのが桐の紋章。
昔から桐の紋章は桐花紋といい広く使われていますが、一般的には五三(ごさん)の桐。
中央に5つ、左右に3つの花がついています。
確か筑波大学のマークはこの五三桐だったはずです。
ところがこの紋章は五七(ごしち)の桐。花の数が2つずつ多いのです。
実はこの五七桐、古来から政権を象徴する印として使われてきました。
古くは嵯峨天皇、足利尊氏、豊臣秀吉が有名で
そんな歴史から現在も内閣や総理大臣はこの紋章を使っています。
よくテレビで総理大臣が会見や演説をしますが、その演台に五七桐がついています。
またいろいろな大臣賞がありますが、これにも国からもらったものだから五七桐の紋章。
拝見する機会があったらぜひ確認してもらいたいものです。
さてこの総理大臣賞。5年ほど前、バイオエンジンを開発した
環境システム科最初のフローラも別の大会で一度受賞しています。
面白いことに、その時もそして今回も安倍総理。
いかに安倍内閣が長寿政権なのかをあらためて感じます。
さて今年度ももう少しで終わり。
締めくくりにビッグタイトルを受賞したハンターズです。
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