東濃IFR

ACARS,グライダー、航空機

リベンジ、車山(10月4日)

2012年10月04日 22時57分10秒 | 航空機
 先月24日の物輸は見事に玉砕。25日に行われ、26日の新聞の写真がとても印象的だった。

 フライト予定は今後も数回あるが、本日はドップラーレーダーの要でもある回転体の輸送が予定されていた。


 先日の代休がまだあったのでそれを使って会社を休む。
 今日は午後からのフライトということだったが、ちょっと早く出発して松本空港へ向かう。
 しかし、北上していけば行くほど天気が悪くなっていく。贄川を通過する頃には雨が降った形跡もあったほど。天気予報は晴れだったけど今日、フライトできるかな。


8時15分過ぎに空港到着。消防車の点検中。


8時半過ぎに機長が天気を確認し、飛べると判断してドクターヘリが格納庫から出される。


エプロンへ。白いツナギの人達は新中央航空さんでエプソン便の支度中。


移動用車輪を外して機外点検を実施。南の方は雲がベッタリ。


エンジンスタート。真後ろから撮影。


8時49分、信州大学付属病院へ向け「出社」(笑)


北方はだいぶ雲が切れてきた。


 ドクターヘリを見送り、こちらも場外を目指す。
 下諏訪からビーナスラインで車山へ向かうが、天気はやはりいまいち。


正面に車山レーダーが見えるがときおり雲が通る。風も10メートルそこそこありそうだ。


 一旦車山ロープウェー近辺に行き、ヘリが来ていないか探したが見当たらず。
 まだ来ていないのかも、と思い富士見台まで戻って無線をつけてしばし休憩。


雲もだいぶ無くなり、八ヶ岳の赤岳もはっきりと見える。


JA4003 セスナ172P 日本航空学園  車山の頂上をかすめるように通過。グライダーよりも高度あるか(笑)


 12時になってもヘリが来る気配は無い。関係機関に確認したところ、飛ぶ予定にはなっているようだ。時間は未定とはいえ、ケツは決まっている。それを考えたら14時までに動きが無ければ今日はキャンセル、ということか。

 そう考えながら目を皿のようにして探しているとクレーンつきのトラックを発見。そこに向かってみると…


ようやく作業エリアを確認。でもヘリはいない。


ここはもともと場外に指定されていたようだ。


 12時45分頃から続々と関係者が集まり始めた。先日お会いしたTさんも現着したけど渋い顔。山頂の風の状況があまりよくないようだ。


工事看板をパチリ。


航空会社、製作会社、発注元三者による現物確認。作業着を着ている人のところにある円筒状の機械がレーダーの回転軸部分。


この軸は約1トン。これをヘリで吊り下げて運搬し、この足場の開いている部分に下ろして据付ける作業が行われる予定。


 なかなか風が止まず、どうしたものかと思っているとさらに遠足の団体さんも山頂に到着して弁当タイム。
 団体さんが帰った頃、風が弱くなる。しかし一時的なものかもしれないためもう少し様子を見たいとTさん。


JRCのKさんが「何か飛んでる!」と指さす先には見慣れた機体。パイロットと監視役の顔まで見えら。


92-3011 U-125A 航空自衛隊救難隊  この後、右へ旋回したから小牧のかな?


吹流しがさっきより角度がきつくなってる。風がまた出始めたかな。


 ヘリは諏訪の山奥で生コン運搬に従事しており、その合間を縫ってこの物輸作業を行っているようだ。機体の法定点検時間等の兼ね合いもあるため、無駄に飛行するわけにはいかない。
 そして15時、Tさんが「今日のフライトは中止します!」と決断。山頂は雲がかかったりして悪化しているようだった。

 こちらも帰ることに。ヘリは見ることが出来なかったけど、現場の方々とお話しすることができた。
 それにヘリを飛ばすことの難しさを垣間見た。ただ物資を運ぶだけなら迷わなかったそうだ。今回は貴重品の運搬、据付け作業があったため止めた、と説明してくれた。
「すいません、また中止になっちゃって…」とTさんが自分に謝るがこれは謝ることではないです。
 自分は趣味で見に来ているだけ。真剣に決断した人に謝られたらこちらは同対応していいやら。
 無理して飛んで事故が発生するより、無理せず安全に作業が終わったほうがいい。
 納期もあるだろうけど、航空は安全であることが一番なんだから。


滑空場もススキの原。11月頭に飛べるかな…。


 そして会社から電話がかかってくる。機械の調子が悪く、治すことができないらしい。
 電話でのやり取りでも埒が明かず、結局出社することに。

 はぁ、疲れた…。


AX
コメント (4)
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