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愛西市広域防災活動拠点開所式及び運用訓練(2023年3月18日)

2023年06月14日 07時00分27秒 | 航空機
ゼロメートル地帯広域防災活動拠点(木曽三川下流域Ⅰ・愛西市)
の供用を開始します

愛知県では、南海トラフ地震等の発生に備え、ゼロメートル地帯において、
堤防沈下や津波による浸水被害から県民の生命を守るため、浸水区域に残された人々をボートや
ヘリコプターにより迅速に救助し、浸水区域外へ救出する「広域防災活動拠点」(以下「防災拠点」という。)を
県内4か所に整備を進めています。
このうち、1か所目の木曽三川下流域Ⅰ・愛西市の「防災拠点」の供用を開始しますので
お知らせします。
併せて、下記のとおり開所式及び運用訓練を実施します。

1 防災拠点の概要
(1)供用開始日
2023 年3 月18 日(土)
(2)所在地
愛西市大井町浦田面268 番地
(旧永和荘跡地)
(3)施設概要
敷地面積 :約13,000 ㎡
上面部面積:約7,400 ㎡
盛土高 :約3m
設置施設 :ヘリコプター離発着場
救出・救助ボート船着場
防災倉庫
(4)整備費
約11 億円
(5)整備期間
2018 年4 月~2023 年3 月

2 開所式(関係者・メディア)
(1)日時
2023 年3 月18 日(土)午前10 時30 分から午前11 時30 分まで
(3)主催
愛知県
(4)主な出席者(予定)
愛知県知事、国会議員、県議会議員、関係市町村長、防災関係機関の長 約60 名
(5)次第
1)式典
2)防災倉庫内覧会
3)防災ヘリコプターによるデモンストレーション

3 運用訓練(一般公開)
(1) 日時
2023 年3 月18 日(土)午後1 時00 分から午後2 時40 分まで
※雨天時は3 月24 日(金)に延期
(2)場所
防災拠点内(会場案内図のとおり)
(3)参加機関(予定)
愛知県、県警察、愛西市、愛西市消防本部、愛西市消防団、愛西市自主防災会、陸上自衛隊、第四管区海上保安本部 等
(4)訓練項目
1)指揮所開設
2)要救助者受付等
3)ボートによる救出・救助
4)ヘリコプター(陸上自衛隊、県警察、第四管区海上保安本部)による救助者受入・搬送

以上、愛知県より公開されている情報より抜粋


前置きが長くなりました。
これだけヘリが集まる訓練はなかなかない。
メディア向け発表がされたらすぐにHJ編集部の許可というかむしろ指令で取材申請を行う。
後は天気が心配…。

前日から降った雨は朝まで残り、
2-(5)-3)防災ヘリコプターによるデモンストレーション
はやむなく中止。
まあこれは前日から無理、と思っていたから想定範囲。
午後からは回復する天候に賭け、午後からの実動訓練を期待する。

まずは午前中の開所式の取材を敢行。
相変わらずテレビ局の押しには負ける…。
本誌上でも使える写真も撮れたからいいけど。

テープカットも終わり、設備見学の最中に海上保安庁の方と少々お話する。
すると午後からの訓練は最終的には機長判断とのことで視界が厳しそうとのこと。
でも飛べると思う、とのこと。
フライトサービス運用を行う名古屋市消防局航空隊の方々も到着して、
「各機関準備中」
と聞いてちょっと安心。



午後からはここでヘリが離着陸する。


12:49 各機関ヘリに関係する方々がフライトサービス周辺に集まる。


 ここでようやく全機関フライト可能との情報。
 平日に休まなくても大丈夫、と安堵したのだった。



13:05 状況開始。まずは防災拠点倉庫の鍵を開けることから。


倉庫内にある仮設トイレキットの組み立てや


ゴムボートを展開。普段から8割くらい膨らませておき、有事の際にパンパンに空気を入れるとか。


 訓練は順調に進み、進行表よりやや早めな感じ。
 一般見学者の移動が開始される。



ここに一般見学者入れるよ。


地域の人もいるけど見慣れた顔が何人かいるのに笑う。


13:42 まずは1機目。海上保安庁より


避難に困っていた要救助者をピックアップして引き継いだ想定。


13:45 離陸。


ノーズダウンして


JA6795 Bell412EP 海上保安庁「はなみどり」  加速。セントレアよりお疲れさまでした。


 これにはちょっと興奮。
 この機体、普段は九州にいるはずじゃ?
 セントレアからだからAW139だとばかり思っていたよ。

 海保機が離脱したらすぐに次の機体の音が聞こえてくる。
 あれ?この音もヨンイチニ。



さて、来るよ~


13:50 フレアをかけて減速、着陸。


整備士に誘導されて要救助者が降機。


13:51 引継ぎが完了して機体へと戻る。地元消防は場外管理。


13:52 JA21AP Bell412EP 愛知県警「あけぼの」  お疲れさまでした。


 トリを務めるは陸上自衛隊。
 この防災拠点の運用としては拠点近辺で孤立した住民を防災ヘリ等でピックアップして拠点へと移動。
 ある程度まとまった人数になったところで自衛隊の大型ヘリで浸水影響外のところへと移動…
 という運用とのこと。
 であれば陸自は大型ヘリを持って来るかも?これは期待していいのだろうか?



隣接している老人ホームから移送者がスタンバイ。


13:59 来たのはおなじみのハンターでした。でもこれもBELLだ。


14:00 県の人の誘導から陸自隊員の誘導へと引継ぎ。


機体へと接近。


整備士が誘導する。


車いすに乗った人は手助けを借りて車いすを降りて機内へ。車いすは折り畳み陸自隊員が機内へと載せる。


14:06 JG-1885 UH-1J 陸上自衛隊第  近場の水の引いている場所へと移送。


これにて訓練終了。
関係者の皆様、お疲れ様でした。




ちなみに…とフライトサービスを運用している方に聞いてみた。
もし雨が降らなかったら午前中のデモは何を持って来るつもりだったのか
「ええ、愛知防災の機体ですよ。ベル412、JA23AR」
全部ベルでそろえるつもりだったのか~!
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