東濃IFR

ACARS,グライダー、航空機

大山ケーブルカー車両更新工事(6月25日前編)

2015年07月06日 22時56分00秒 | 航空機
 ホワイト餃子とお酒でお腹が満たされ、疲労もあったことから前日は爆睡。
 今日も5時起きだが昨日のような倦怠感は一切無かった。

 身支度を整え、外へ出ると今日も晴れ。
 梅雨時に二日も晴れるなんて予想していなかった。

 待ち合わせ場所に指定時間に到着。
 すると営業のMさんとN機長が登場。
 今日もよろしくお願いします。

 Mさんの運転する車について行き、ヘリポートに到着。
 新車両はすでにトラックから下ろされており、カモフもカバーが外されていた。

 ゲートから中に入る前にN機長から
 「今日はうちの広報だからね、いいね。」
 と真剣な目で言われる。肝に銘じておきます。

 ヘリポートではN松さん達が準備中。
 N機長が今日の「荷物」を確認する。



6:54 新車両の山側端。ガラス面にはしっかりキズ防止用にフィルムが貼られていた。


海側端。大きい窓が特徴のようだ。


 自分はその間に再度ロケハンへ。
 いったいどこで撮ろうか。



ヘリポート全景。手前の青い車は新車両搬入トラックの先導車。


 「荷物」を確認した機長から何箇所か保護シートの補強の指示が出る。
 それを受け、各所にシートを張っていく。



天井はまともにダウンウオッシュを受けるため入念に補強。


JA6955 KAMOV KA-32A11BC アカギヘリコプター  ヘリは準備万端。


 ここで機長とルートの確認をする。
 北側へ離陸し、高度を取りつつ旋回して南へ抜けていくとのこと。
 あまり低いと樹木にかかる恐れがあるためだ。
 それとカメラアングル的にも、ね。



7:18 作業者ミーティングでフライトコースについて話すN機長。


 今回は一度、現場確認フライトを行ってから作業に入ると説明される。
 大山駅はマスコミでごった返し危険が生じるかもしれないためだとか。
 昨日もかなりの人が来ていたが、キー局すべてが来ているわけではなかったな。

 機長から報道ヘリが3機来る予定なので対空監視に注意と話しているうちにヘリの音が聞こえてくる。
 しかも編隊組んでやって来た感じ。
 


7:21 JA88CX Bell430 朝日航洋/フジテレビ取材機


JA006HD S-76C 朝日航洋/TBS取材機  今回、一番取材に力を入れているTBS。


JA02EX AS365N2 東邦航空/テレビ朝日取材機


 自分も持ち場に移動。
 順光から撮れる位置は限られており、すでに報道2社のカメラがいた。
 TBSさんの下に陣取り、作業の様子を記録することにした。



最少量の給油を行い、積荷の重量に対応できるようにする。


 I田さんのハンドサインを見ているとエンジンスタートシーケンス。
 APUがスタートし、安定したところでメインエンジンのスタートとなる。



7:39 NO.2スタート。


7:41 NO.1エンジンもスタートして前傾姿勢をとる。


7:48 離陸。I田さんが踏ん張っているのがお分かりいただけるでしょうか。


一旦北へ離脱して…


左回りで高度を取りつつ通過。やっぱり機体と車体間隔が開くな…。


まずは下見へ。大山駅はどんな状況になっているのだろう。


間もなく空飛ぶ新車両2号車。しっかりと補強されているようだ。


7:54 下見を済ませて戻ってきたJA6955。


高度処理して北側から進入。


7:55 とても踏ん張っている誘導のI田さん。後から聞いたらやっぱり砂がすごかったようです。


 大山駅も問題無し。
 いよいよ新車両の搬送だ。



6月25日後半へ続きます。



AX
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大山ケーブルカー車両更新工事(6月24日後編)

2015年07月04日 01時02分06秒 | 航空機
 間もなくヘリが到着する。
 何故か皆黙り、ヘリの羽音に耳を傾ける。

 カモフ特有のエンジンサウンドが聞こえてきた、と思ったら「来た!」と誰かが言う。
 そしてざわめきが始まり感嘆の声へと変わる。


8:02 機体をインサイト。


東側から進入し、構台へ接近する。すでにダウンウオッシュがすごい。N機長の顔が見える(笑


 ここからは先日買ったEOS kiss X4の出番となる。
 2台態勢にしていてよかった。



慎重にアプローチし、高度を下げてワイヤーをかける。


8:03 吊り上げ開始。ゆっくりとテンションをかけていく。


8:04 重量、約3.7トンの車両が構台から離れる。


そのまま上昇し、高度を取るがほぼフルパワーなのでダウンウオッシュがすさまじい。


東の方へ離脱して…


高圧送電線を横切らないように南へ。


 以上で作業は終了。
 その時間、約2分。
 本当にあっという間の出来事だった。

 その後はマスコミの方達が好きに撮る。
 アカギヘリの保安員も仕事終了だ。



駅舎内にあった新車両のシート等。これらも一つずつ運んだのだろう。


そして旧車両のパーツ類。


旧車両のパーツをトラックを停めている駐車場まで人力で運ぶ。


 
 先ほど撮った写真を見ながら考える。
 どうしても機体と車体の間に間隔が広く開いてしまい、縦位置でしか写真を撮らざるを得なくなる。
 そうすると間延びした迫力の無い写真になってしまう。

 ヘリポートの方を出来れば下見したいと話すと、快くOKしてくれた。
 大山駅を後にし、アカギさんの車について行く。

 国道から県道へ、そして林道へ。
 急に視界が開け、駐車場に出る。
 その奥の方には先ほどの主役が鎮座していた。



10:01 ヘリポートに到着。いやぁ、遠かった。


 スマキも終わり、メカニックの方達はほぼ撤収完了。
 メカニックの人に挨拶…と思ったらN松さんにI田さん。
 「とうとうここまで来ちゃいましたか」とI田さん。
 実はこういうわけで…と理由を話す。また明日もお願いします。



JA6955 KAMOV KA-32A11BC アカギヘリコプター  ようやく撮れたこの機体。


旧車両は保存会の方達によって検分中。


明日は人が立っている白い砂利付近に新車両が置かれるとのこと。



 新車両は25日未明にヘリポートに搬入されてくるそうだ。
 ここまで来る道のことを考えると交通規制しないとトラックが入って来れないのでは。

 大山駅よりはこちらのほうがいい構図で撮れそう。
 あとは離脱後の機体の動き次第だろうか。

 明日の待ち合せ時間を確認し、ヘリポートを離脱したのだった。
コメント (8)
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大山ケーブルカー車両更新工事(6月24日前編)

2015年07月01日 00時45分54秒 | 鉄道
 それは5月末頃のことっだった。ちょっと前置きが長くなりますが…。

 "滝"場外にお邪魔し、昼休憩をしているN機長や営業のHさんと雑談していた。
 話の流れでカモフがいつ飛ぶのか、なかなかわからないという話になった。
 するとN機長が
 「6月11日に関東で飛ぶよ。私が操縦だから」
 と言う。
 大山ケーブルカーの更新で、旧車両をカモフで搬出し、新車両を搬入するとのことだった。
 滅多に見られるものではないが、場所は神奈川。
 仕事を休んで行くにしても色々とリスクが高い。
 まずは家族の同意が得られるか厳しい。
 自分が「さすがに遠くて無理ですよ~」なんて言うと、
 「ウチの広報ってことで来てよ。車、出すから。」と機長。
 いいアングルがあればカレンダーで使いたいし、まず撮り慣れている社員がいないらしい。
 「来年のカレンダーで絶対使いたい案件なんだよね。」
 それでは現場で待ってます、と機長は言ってカマンに乗り込んだ。

 Hさんの名刺を頂き、会社に戻るが仕事は上の空。
 家に帰り家族に話すと意外とあっさりOKが出る。
 しかし、自分の腕に自信は無い。
 人生の先輩に相談して、ようやく決心する。

 Hさんに連絡を取ると、「それでは担当の営業Mから連絡するよう伝えるね。」と言う。
 その後Mさんから電話が来て細かい日程を聞く。
 6月11日は旧車両1号車の搬出のみ。
 6月24日に旧車両2号車の搬出、25日に新車両2号車の搬入 とのことだった。
 もし24日がキャンセルとなったとしても25日に飛ぶことになる。
 それなら11日よりも24日、25日で行った方が安全だ。
 24日、25日で行くことを伝え、前日に待ち合せ場所、時間等を連絡してもらうようにした。

 
 23日は試し打ちで豊田市へ。
 それが終わり、帰社したのが19時半で、その後2日分の加工データを作成して帰宅したのが22時頃だった。
 シャワーを浴び、家族の見送りを受けて出発。
 宿泊場所の姉の家に3時頃到着して仮眠。
 5時頃に起きて待ち合せ場所である伊勢原市内の某所へ。

 すでにアカギヘリの社員が待機。時間になったので大山駅へと向かった。
 途中、自分の車を置いてアカギさんの車に同乗。
 関係者用の駐車場に到着し、そこからは徒歩となる。



6:54 大山駅に向かう道はこの一本のみ。車は通れない。


 今回、現場を担当するS東さんから「広報ってことで頼むよ」と念押しされる。
 現場保安管理担当で営業課長代理のH田さんに写真をブログで使いたい旨を話すとあっさりOKをくれる。
 そしていよいよ"中の人"として工事現場へ潜入したのだった。



工事構台には旧車両「たんざわ号」が待機。


ここまで入れるのはローカル放送局と工事関係者のみ。GoProを仕込み中。


座席や天井板は取り外され…


さらに窓や運転台も外されている。落下防止もあるが軽量化が一番の目的。


自重は8.7トンだが、台車がその重量の大半を占める。


銘板が搬送用治具で隠れているが日立製。昭和40年製になるのかな。


構台を下から見る。これら部材も人力で運ばれた。


7:29 作業場所の確認も終わり、関係者が集まり始める。


7:30 JA35BD? AS350B3 ノエビア  西の方へ。


天気は申し分無し。とはいえ逆光気味か。


報道各社も集まり始める。一般の人はさらに下のほうに規制線が張られる。


7:58 S東さんが最終チェック。もうヘリは場外を出たとのこと。


6月24日後半へ続きます。
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