笑顔浴

優しい時間

ティサービス

2009年12月19日 | Weblog
石鎚山が輝くほどに真っ白でした。
今年1月から四国癌センター緩和ケアで「ふれ愛」が活動する
ティーサービスに参加させていただいています。


「自室で一人でいると、のどにつかえて水も飲めなかったのに、
 ここではケーキまで食べてしまった!
 おしゃべりするといいんかなあ~
 ここで皆さんの笑顔を見ていて元気がでたよ
 何もお礼できないけど、うれしかった」
「私も笑顔をいただいて嬉しいです」


お見舞いやお葬式で「笑顔を見せると失礼」と教えられた私は、
初めは淡々とティーサービスしていたのですが
ぽつんと飲んでおられる方の話し相手をするようになって、
病気以外の話題で病気を忘れることを教えていただきました。
「普通の話をしていると、普通の私に戻れる」
普通の話は笑顔で話せるので、いつの間にか笑い声も。

今では「緩和ケア」をあまり意識せず
文化祭のバザーの喫茶コーナーに参加するように
大きな挨拶や笑顔でおしゃべりしています。

大きな円卓に車椅子や歩行器で来られた皆さんやご家族が
入れ替わり席につかれます。
私達がおしゃべりの橋渡しをすると
お隣どうしで会話が盛り上がることもよくあります。

ベットごと参加される方も、
おしゃべりや笑い声に耳を澄ましているようでもあり
お話に行くと会話してくださいます。


「こんにちは」
「はいはい、こんにちは」
「お山に雪が積もりましたよ」
「へー。そうかな。雪が積もったかな」
「風が冷たくてね、耳が痛かったです」
「雪がつもっとんじゃ、外はさぶいじゃろ。
 ところで、今夜はここに泊めてもらえるんかい?」
「はい、今日も明日も。しばらくここでゆっくりお過ごしください。
 もうすぐ夕食もお召し上がりください」
「そうか・・」
 そういうと大きく息を吐いて目を閉じてうとうとなさいました。
 






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