笑顔浴

優しい時間

銀杏

2009年12月27日 | Weblog
私のこの冬のマイブームは銀杏です。

5~6個を新聞でクルクルと包み
ゴムでとめて電子レンジで30秒~40秒チンすると
ホクホクです。時々、ボン!と聞こえます。簡単で、美味しい~

本草綱目(李時珍/1596)に銀杏の中毒の記載があったと知り
昔から私のように銀杏好きがいたんだあ~と嬉しくなりましたが
戦争や飢餓で食糧が他になかったのかもしれません。

銀杏中毒を起こす物質は補酵素ビタミンB6とよく似た構造を持つ
4-O-メチルピリドキシンであることが北海道医療大学の和田先生ら
によって研究されました。(Chem.Pharm.Bull., 33, 3555 (1985))

本来、ビタミンB6が結合する場所に、この偽者が結合すると
ビタミンB6の活動ができず、欠乏症状がでるそうです。

体内のビタミンB6を消費したまま、補充していない人が特にあぶなくて
ひどい場合は、強直性及び間代性痙攣を伴い、意識を失うことや死亡例も報告されているらしく(報告された全患者の70%以上が10歳未満のこども)
中毒の目安時間は、2~90時間(約半数は24時間以内)
中毒が起きる量の目安は、子供で7粒以上、大人で40粒以上とか。

治療にビタミンB6を投与すれば、すぐ回復するそうです。

「なーんだビタミン」か、「また、ミネラルか」と
聞き慣れた成分を小バカにして、
新しく発見された難しそうな成分に期待する風潮がありますが
基本的なものが揃っている前提でのお話。

これを人間関係に無理やりあてはめるとすれば
「親しき中にも礼儀あり」という気がします。
親しくなると、ついつい甘えてしまう私
自分のことだけを優先させたら「失礼」です。
初心に戻って、礼儀正しくあろうと努力中でして

銀杏のように「美味しいもの」には気をつけよう!という おはなしでした。



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