5月に初撮影を果たした近鉄の50000系『しまかぜ』。
すっかり大阪・名古屋~伊勢志摩を結ぶ新しい顔として定着した様です。
何とか手の届く料金でプレミアムな空間を満喫出来るという事が受けたのでしょうか?
連日、予約状況は絶好調な様です。
ただ鉄チャンの一人として純粋にこの電車を見た時にどうなのか?
個人的には決して格好良いと思えません。
特に一番の肝となる顔ですがエッジの効いた格子状の前面ガラスの処理にどうしても馴染めないのです。
編成全体の流れやカラーリングに関してはとても好感が持てるだけに少し残念です。
K-r+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Avモード f7.1 1/320sec -0.7EV ISO100/ISO AUTO (210mm)
実は今回は蒸し暑い毎日に疲れた体に美味しい栄養を補給すべく三重県の津市に鰻を食べに行きました。
その後、急遽「ひょっとしたらしまかぜに間に合うのでは?」と車を走らせ近鉄線に近づいた時にはもう
しまかぜがやって来る時間でした。「狙うは前頭部。流しで行くか?」
そう思いながら車を止めていつものSIGMA70-300+K-rを構えシャッター速度を1/60秒にセットするがセット出来ない。
「…?!。……?何々だこれは?」、焦るが踏み切りは鳴っている。
遠くに青白のしまかぜ編成がやって来た。とにかく撮るしかないとプログラムモードにセットして先頭車両を狙う。
結果は上の写真ですがシャッター速度が1/320秒と速く、余り流れませんでした。
とにかく特徴的なしまかぜの前頭部を捉えられたので結果オーライでした。
この写真を見て改めて思いましたがアニメに登場するロボット的な顔付きはやはり素直に格好良いと思えません。
迫力・革新・豪華・速度感・流麗……。
色んな言葉を当てはめても合致するモノは有りません。
だからと言って興味が沸かないのか?と聞かれると「ノー」と答えるでしょうね。
本当に“摩訶不思議”な電車です。
数多く撮影をこなせばいつか『しまかぜ』の(外観の)魅力を肌で感じる事が出来るかも知れませんが
鈍感な私には今の所それが分かりません(汗)。
※任意のシャッター速度に設定出来ない理由はISO AUTOに設定されていた事でした。
小さなカメラバックにK-rとFZ200を無理やり押し込んでいたのですが電源が入ったまま放り込んでいた為に
知らぬ間にボタンが押されてしまいISO設定が変わっていた事が判明しました。
かっこいいとは思わないのですが、気になって仕方がないという不思議な存在。
角ばった先頭部と丸みを帯びた側面がチグハグな感じがしますし、アンバランスさゆえにかえって気になります。
近鉄では初めてとなる独特なカラーリング、豪華な内装・・・気になる要素が幾つもあることがこの列車に独特な魅力を与えているように感じています。
どのアングルから攻めれば魅力的に見えるのか、試行錯誤が必要な被写体ですね。
50000系『しまかぜ』のデザインに関しての評価はウェブ上でも賛否両論が交わって語られています。ここからは私見となりますが、現代の近鉄特急車にはなかった、"青+白"をベースにしたカラーリングに金帯を細く引いた姿は確かに好感を持てます。先頭部は非常時貫通路のガラス接着面の仕上げが分厚くて車内からの展望エリアが狭められているのが気になるけど、側面とのアンバランスはさほど気になりません。(っと言うより、従来の曲線重視だった先頭部デザインとは一線を画す思い切りの良さを評価します。)
しかし側面…、特に窓配置には困惑します。実は先月、機会あって営業運転開始後の、"走る"『しまかぜ』を初めて撮るチャンスに恵まれたのですが、走る50000系の側面を眺めていて感じた違和感…。個室やダブルデッカー車を取り入れたゴージャスな車内を演出したのはいいのですが、それらが少々ちぐはぐな配置となった結果、2250系以降21000系や23000系等まで培ってきたスッキリした側面デザインを台無しにしていたのです。「無理やりハイデッカー車を押し込んだ。」と揶揄されたデビュー当初の30000系ビスタ・カーでもそれなりの統一感は感じ取れましたが、50000系ではその配慮も少し足りなかったようですね。外から見て妙に落ち着きがない印象…、近鉄渾身の傑作車と評価はしたい故にその点では少々残念な結果となってるのが残念です。
ただ、『撮り』抜きで訪れた難波駅で偶然回送で滑り込んできたそれはキラキラと
光り輝いていました。
誰もがカメラを向け、息子にもねだられてツーショットを撮りました。
この車両ほど、乗り鉄向き(で、撮り鉄に不向き)な列車はありません。
(500系新幹線の後に登場したN700系に似ていますね)
個人的にはフルアクティブサスペンションの乗り心地を味わってみたいです。
22600系Aceでも横揺れは激しかったので・・・。
本当に今までの尺度でこの電車を計るのは少々無理な様です。
もっと見慣れれば印象も少しは変化するのでしょうが今はまだ特異な存在です。
仰る様にどの様に撮れば良いのか?それを見極めるまで撮影に挑むのも
楽しいかも知れません。
その為には一日も早く京都発着の『しまかぜ』が登場する事を願います。
『しまかぜ』のデザインに対してご意見頂いてありがとうございます。
確かに平屋にハイデッカー、ダブルデッカーと混在してますので窓配置を始めとして
スッキリした統一感を持たせる事は出来なかったようですね。
だからこそあの様なカラーリングデザインを用いたのではないか?と思います。
6両編成として見るのではなく編成をひとつの塊として捉えると
違和感が薄らぎますがやはりその様な見方をしようと思わせるのは
この電車の特異と言うか摩訶不思議な部分でしょうね。
自分なりにこの電車の評価が出るまで少し時間が掛かりそうです。
確かに乗ると高い評価を与えたくなるでしょうね。
誰もがカメラを向けるほどインパクトを与える事に関しては成功したデザインですが
一鉄道ファンとして興奮してカメラを向けたくなるデザインとは思えません。
ただこの電車のスタイルに対する自分なりの評価がまだ出ていませんので
もう少し撮影を重ねたいと思います。
新型台車の乗り心地は興味有りますね。
仰る通り近鉄特急の乗り心地には対してはイマイチの思いが有りますので…。