関西在住の私にとって京阪・阪急・国鉄(JR)でお馴染みの転換クロスシートを備えた
料金不要の電車はごく当たり前でした。
それ以外の地方でも転換クロスシートや固定クロスシートを備えた車両は少数ながら存在していましたが
そんな中で幼い頃の私が1度見てみたい、乗ってみたいと思っていたのは富山地方鉄道の車両でした。
特に1980年に地方の車両としては珍しく鉄道友の会のローレル賞を受賞した14760形は同社初の冷房車として
登場しました。前面の大型2枚窓を持つスマートな前面と雷鳥をイメージしたというそのカラーリングは
物凄く洗練された存在に感じました。
ところが北陸線の特急の車窓から併走して走るその姿を何度か見た事は有りましたが
これまでにまともに14760形を見た事は一度も無く、今回京阪から譲渡された京阪特急色10030形の撮影に
出掛けましたが初めてその14760形にも出会う事が出来ました。
K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Avモード f6.3 1/640sec ISO200 (100mm)
現代の水準から見ればデザイン的にはもはや旧世代と言えるレベルですが奇をてらわない端正なスタイルは
今見ても好感が持てるものだと感じます。
黄色と緑の新塗装編成も登場していますがこの旧来の地鉄カラーの方がずっと良いですね。
PENTAX K-5+smc PENTAX 17-70mm F4 AL [IF] SDM
マニュアル 1/500sec f8 ISO200 (48mm) JPEG
車体は半逆光。雪が白トビし過ぎない様にスポット測光でハイライトを測り慎重に露出を決めました。
もちろんハイライト・シャドー補正の助けを借りているのは言うまでもありませんが・・・。
京阪や国鉄の特急色の様にその存在を大きくアピールするカラーリングだと言えませんが
この様な風景の中でも決してその存在感が埋没する訳でも無く、この富山地鉄のカラーリングは
やっぱり素晴らしいです。
PENTAX K-5+smc PENTAX 17-70mm F4 AL [IF] SDM
マニュアル 1/400sec f5.6 ISO1600 (100mm) JPEG
こちらは立山連峰をバックに夕暮れの橋梁を渡る14760形です。
今回の撮影ではこの14760形に乗車する機会は有りませんでしたが次回の撮影の機会には是非乗車したいですね。
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