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紀伊半島一周&伏見・琵琶湖の旅(2)/伏見稲荷神社・石山寺・西明寺/びわ湖大津プリンスホテル

2017年03月03日 | 関西・四国・中国・九州・沖縄(内訳)
前編より 伊勢志摩・白浜温泉編

伏見の手前の宇治に再び寄ることにしました。先月に平等院を見ています。今回は世界遺産「宇治上神社」
 
手水「桐原水」が渋いです。室町時代からの湧水です。

国宝「拝殿」は、鎌倉時代。
 
国宝「本殿」は、平安時代後期の造営で、神社建築としては現存最古とされます。私的には、ちょっと見逃せない建築物なのです。変わった造形ですが、内部は良く見えませんでした。


隣の「宇治神社」へ。
  
「本殿」は鎌倉時代の重文です。
 
おみくじは、人気があります。「みかえり兎」は「御祭神が道に迷われた時に、一羽の兎が現れ、後からついて来られる御祭神を振り返り振り返り先導申し上げた」という古伝によります。「道徳に叶った正しい人生の道を歩むよう教え諭しているもの」とか。


宇治上神社と宇治神社の途中には、源氏物語の説明が。ちょうど54帖全てを読み切ったところです。この看板、読んでないと意味不明ですね。
   
手前の白い礎石の上に「宇治川先陣の碑」が置かれる予定のようです。現在は工事中で碑がありませんでした。義経方が一斉に渡河して義仲勢を破った場所です。


「伏見稲荷大社」 は稲荷山全体に至る広大な神域を持っています。TVでも頻繁に紹介されていますね。初詣では近畿地方の社寺で最多の参拝者を集める、飛鳥時代創建の古刹です。足腰が弱ったら歩けません。

日曜なので、見ての通りの凄い人出です。駐車場は約30分待ちでした。
       

「奥社」です。ここには「おもかる石」があり、皆が並んでいます。「願いを念じて石灯篭の空輪(頭)を持ち上げ、そのときに感じる重さが、自分が予想していたよりも軽ければ願い事が叶い、重ければ叶い難い」とする試し石です。私は、「予想通りか、僅かに重い」と感じました(苦笑)
 
中国人だらけなのですが、この先は日本人と欧米人が多くなります。
       
「一ノ峰(上社神蹟)」 稲荷山の最高峰(標高233メートル)です。私は周遊に10数回程休憩して、1時間半を要しました。健常者でも40分くらいは掛かると思います。稲荷山を一周することになります。
  
鎌倉宮・靖国神社・日光東照宮・伏見稲荷大社・気多大社・新熊野神社などの、神社本庁に属さない神社は特にMY好物でもあります。

余談ですが、wikiによると「全国の傘下の神社で得られる"天照大御神の札"の初穂料のうち、半分が神社本庁の収入とされる。残りの半分は伊勢神宮の収入となる。これによる2001年度の神社本庁の収入は約35億円だった。と週刊ダイヤモンドは報じている」 末端の寺社の取り分は1/4です。

さて、宿に向かいます。琵琶湖の南、「びわ湖大津プリンスホテル」です。@15,800円 ジャパニーズモダン59.5㎡ 景色の良い部屋でしたが、設備はビジホ未満でした。加湿器も無し。湯沸しポットはありましたが、お茶さえもありません。昔はプリンスと云えば少しは良いホテルでしたが、今はビジホの延長上にあると思います。
 
朝食場所の36階からの眺めは良かったですねー。

オーダービュッフェは満席で、個別オーダーのみ対応とのこと。無名店で@1万以上は出したくありません。駅前にタクシーで出て居酒屋で夕飯としました。人気の店は"休み"か"満室"でした。泊まるなら京都か彦根が良いですね。


帰路は、まず「石山寺」へ。源氏物語云々はさておき、観音霊場として女性の信仰を集めた三寺院の一つです。京の都からは、清水寺、石山寺、長谷寺(奈良)の順に遠くなります。
 
「くぐり岩」
  
国宝「本堂」は平安後期。傾斜地に建ち、正面は長い柱を多数立てて床を支える懸造(かけづくり)となっています。懸造の本堂は、清水寺、長谷寺も同様です。



岩を組み込んだ造形美とスケールは、「那谷寺」を思い出させます。紫式部(平安中期)が見たもので残っているのは、この岩だけですね。
 
国宝「多宝塔」は鎌倉初期。内部の本尊は大日如来で快慶作。快慶の作は、ほとんどが国宝か重文になります。大日如来の下半身にだけ陽が差す造りです。実物は眼力があって立ち上がりそうに見えます。
 
梅、早咲きの桜が綺麗でした。他にも藤棚やら様々な木々が植えられています。いつでも快適に散歩できます。苔むしているところも敷地が広いのも「那谷寺」と同様です。
    
「月見亭」からは川が一望できるのですが、立ち入り禁止でした。


昼食は彦根城のお堀の横、「献上伊吹そば つる亀庵」へ。「氷魚のかき揚げそば」にしました。鮎の稚魚です。前回食べた"びわ鱒の漬け丼"はやめちゃったのかな。残念です。
 

最後に、「湖東三山」「西明寺(さいみょうじ)」に寄りました。「百済寺」「金剛輪寺」には既に寄っています。
 
ここも風情がありますね。とても良いところです。

国宝「本堂」「三重塔」ともに鎌倉時代のもので、本堂内部には本尊(秘仏で住職も生涯で一度しか見れない)、日光・月光菩薩、十二神将像、二天王像が並びます。奈良の程大きくはありませんが、建屋ごと揃っているのは数少ないですからね。
 
HPから拝借した画像です。



全行程 1545km 京の都は「応仁の乱」で焼き尽くされました。僅かに残るのは、「千本釈迦堂」「三十三間堂」「六波羅蜜寺」くらいなのです。奈良を含めた周辺にこそ当時の建造物が多く残っているのです。
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