あも&サチアキの交換日記

どうやら交換日記が続いているようです(祝何年目?

人間の証明…って言いたいわけじゃないけれど

2019-03-19 | from:sachiaki
母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。


思わず引用しちゃったい。
森村誠一の著作「人間の証明」で映画のキャッチコピーとして使われた
西条八十(さいじょうやそ)の詩で「ぼくの帽子」というものだそうです。

今朝は早々に物憂げな心持ちになっていたsachiakiです。

別に鬱々としているわけでなくて、
朝から某美容整形外科の大先生さんが発した
「南京もアウシュビッツも捏造だったと思う」
なんていうトンデモ発言をしたことに関して
今ドイツが揺れているということと、
アウシュビッツ記念館へ訪ねたことがある人のエッセイを読んで
なんかなぁ…なんだかなぁ…という気持ちになってしまったのです。

私はいじめとかそういうのが好きじゃないし
(ていうか、好きな人なんてほとんどいないと思うけれど)
何かおかしいって思うと、つい口にしてしまう
口が災いになっているタイプで
そりゃもういらない正義感のせいで痛い目にもあってきたけれど
それでも自分の正義は自分の中のものであって
人に強要するものではないし、
自分の背中をみて感じてくれる人は真似してくれれば良い
そんな程度に止めているようにしている。……つもり。

そもそも自分が正義を語れるほど
愛を語れるほど聖人なんかではないことが大きいし。
どちらかといえば、過ちを繰り返し抜け出せず
苦しみながらもがきながら生きているから
人にものを言える元気がないw

と、話がずれてしまった。

だいたいの人間は「自分が異端である」ことに堪えられないんじゃないかな。
何か人と違っているだけで噂されたり面倒なことに巻き込まれたりするし。
だから、自分の中の善悪で「これはおかしい」って思うことがあっても
会社のボスやクラスの元気な子に自分が標的になるくらいなら
ーみんなもやっているし、ほんの少し無視をするだけだー
みたいなことってあるんだと思う。

”赤信号、みんなで渡れば怖くない”

その延長上に内戦や戦争や虐待や虐殺があるんだと思う。
誰もがみんな残酷な人間ではないし、
だかといって杉原千畝のような偉人になれるものでもないのだろう。

浅はかで弱い人間が、理性を持った人間でいられるかどうかは
手にれたものの積読になっているフランクルの「夜と霧」に収められていると思うので
早く読みたいなぁと思いつつダラダラ。

とりあえず今日読んだエッセイが素晴らしかったので
アウシュビッツが陰謀だとか思い込みたい人は読んでみると良いと思う。
陰謀を信じるのでもなく、真実が知りたい人にもオススメです。
アウシュビッツが捏造だと思うなら、アウシュビッツに行こう
今だけ無料って記載されているから、後々は有料版のコラムになってしまうのかも。
このコラムの後半に著者がその場へ訪ねた時のエッセイが載っています。

そして、その中にあった
フランクルの「夜と霧」の引用が響いたので、私もここに置いていこうと思います。

「私はもはや人生から期待すべき何ものも持っていないのだ。」これに対して人は如何に答えるべきであろうか。
 ここで必要なのは生命の意味についての問いの観点変更なのである。すなわち人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生がわれわれに何を期待しているかが問題なのである。

ちなみに「夜と霧」の巻末にはアウシュビッツの当時の写真がいくつか差し込まれているので
それも目を通すことをオススメします。

原爆記念館や白百合の塔を訪れた時もなんとも言えない
重くのしかかる嫌な気持ちにさせられたけれど
この写真からも同じようなことを受け取りました。

そんなものが実在したのか?

それはいつだってそう疑えばそう簡単に証明などできないものなのでしょう。
それでもそれらを確かめる術はあり、
その事実が目を覆いたくなるものであったとしても
そこから逃げることはできないんじゃないかな?って思う。
歴史は常に姿を変えるけれど、それがあったことは変えられないのです。

私だって南京大虐殺って数字上おかしくない?
って思ったことはあるけれど、
ちょっと興味を持って調べてみれば
色々と出てくるわけで……。
本当は現地に訪ねていって、そしてちゃんとその当時の大衆の文化なども知った上で
どうしてそういう流れになったのかが知りたい。

とにもかくにも、
自分に都合の良いことの方が信じやすいけれど
それを信じてばかりではいけないってことと
疑って調べてみる理性や
人に対して感じる心を持つのが人間というやつなのではないでしょうか。

なんて、ついつい重たい話を書いてしまったけれど
まぁ私のこんな辺鄙な日記を読みに来てくれる人なら
「あー、いつものことね」って生暖かく見守ってくれるだろうと信じてますw

あー、もー、ね。
ちょっと暗くなっちゃったからいっちょいっときますか。

せーの!おっぱい!!!!!

はい。どうもありがとうございました。
解散!!!!モイ!
コメント
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