実在論にまで手を出すとなにも信じられなくなるぞ

ちょっと前まではカントが大きな壁でしたが
カントをほんの少し学んだおかげで
なんとなく今の論説がカントに依拠して話を進めていることも納得できるし
現代の思想というものが気持ちなぞれる気がしているsachiakiです。

でもねー、実在論はヤバイ。

もともと心理学を専攻して学んでいたのもあって
認知がどれだけ厄介かということを知って
こんなの知ってしまったら
この世の言語なんてバビロンの塔と変わらないじゃないか！
なんてことを思って人と人は分かり合えない
なんて軽く絶望したりするんだけど

そんなもんの比じゃないです。

この世は胡蝶の夢である。

なんてのは昔の話だけど
それを証明する手立てがないのと同じで
そりゃここ最近出てきた
「地球は丸いなんて嘘だ」なんて言い出すアホォが出てきちゃうのも
ある程度仕方ないよな…なんて気持ちになったりもするわけです。

とはいえ、地球が丸いことについては
ほんの少し地上から離れた場所で見ればすぐに実感できることだし、
飛行機でお出かけなんぞをよくする人なんかは
もっとよくわかることだと思います。
緯度の測り方を覚えたらもっと計算としての経験を積むことができるし
実証はできるけれど

たかだか高校卒業程度の教科能力と
思い立って少しだけ放送大学で勉強してるくらいの脳では
ハイデガーの言っていることなんて理解できないし、
ましてや最近の流れとなっている
「実在」とは何を指すものなのか？
なんてことを問われてしまったら
この世界にどうやって立っていれば分からなくなっていってしまいます。

まぁ実際のところ、今こうやって文字を打っている
キーボードと接触している指と、
それに対して思考しながら動けと命じているであろう神経のことと
昨日のご飯などの記憶が私を私とつなぎとめているわけで
なんなら虫歯を治していないから痛むところのこととか
それはまちがいなく存在しているわけで
それは私じゃなくて歯医者さんに行けば「虫歯」を発見し
どうやっても逃げられない現実として
私に突きつけてくれるから
虫歯とともに私は存在しているってことになる。

まぁなんにしてもうっかり自分の存在について
今ここにいるかどうかの証明をしようとすると
存外に難しいことに頭を悩ませると思います。
バカみたいだけど。

撮ってもらった写真なんかを見ても
”すでに知っている自分”と
”まったく知らない自分”が写っているわけで
考えてみればすごく恐ろしいことだと思います。

というわけで、最近読む本にことごとく
「実在」についての話が載っているので
ぎゃーってなっているところです。

とりあえずこの世は怖い。
そして人間はけっこうアッサリといないことにすることができたりする。
そんなことを思いながら
今日も粛々とお仕事をこなしていこうと思います。

まぁある程度落ち着いたので、本読みながらなんですけれど。
そんじゃドップリと本の世界に浸かってきますね〜（仕事は？

モイモイ！