ずっと読みたいって思いつつも、
読むのが遅いのもあって、なかなか機会がなかったのですけれど
このままじゃいつまで経っても読むことはできなさそうだぞ?
なんてことに気づいたので、Amazon Audibleの
30日無料月間を使っていっそ聞いてしまおう!
と、方針転換を図ってみたsachiakiです。
始めてみたら聞き終わるまでに13時間という大作ですわよ!おぜうさん!!
なんということでしょう!!
まぁ、そんな話はさておいて。
改めて話をちゃんと知る機会となって驚いたのは
冒頭からいきなり差別の話全開なことですね。
話の舞台となる長野の飯山や高遠は
私も自転車旅行したことがあり、
その時にも普通に宿の女将さんが
「あっちの部落にはまだ〜があるよ〜」って
普通に「部落」って言葉を出したので
私も旦那ちゃんであるパンダ氏とともにギョッとしたんだけど、
西の地方と違って関東からの東エリアでは
「集落」などの一単位として「部落」って言葉が残っていると聞き
そこには差別の意味合いはほとんどないと教えてもらい、
ふーん、そういうもんなんですかね〜。
なんて思っていたものの延長上で
まるで差別なんてものがなかったかのように思い込んでしまったのですけれど、
明治後半の本話ではふっっつーーーーーーーーに差別があり、
その差別が身分制というものの取っぱらいがあってなお
色濃くあるせいで人間が人間として扱われていない
哀れな話が冒頭からフルスイングで頬を殴ってくるので
最初から涙なしでは聞くことが難しいってなっておりました。
「穢多からあんな綺麗な思想を持つものが出てくるわけがない」とか
「穢多なんだから同じ長屋に住めるわけがないだろう。出ていけ」とか
「なんであんなもののために同情するのだ?」などと
びっくりする言葉の連続で
今やっと第四章を聞き終えたところですが
すでにだいぶお腹がいっぱいとなっております。
あ、いや。
今は士族の出だという落ちぶれた教師があまりにクソなので
そっちに驚いていたところですかね。
士族が偉かったのは当時の話で、時代が変わったんだから
お前もちゃんと働けやって思うし、
働きもせず(それがまた惨めだからこそ)飲んでばかりで
嫁が百姓になって働いているっていうのに
「あいつは怒ってばかりいる」って言うだけに留まらず
「前妻は早くに亡くなってしまったけれど、
それが返って(零落する前で)よかったのかもしれない」だの
「子沢山で貧乏だからこそ喧嘩をするが、喧嘩をするから子供ができる」とか
バカなのーーーーーーーー!!!!????
って思うようなことがバンバン出てくるのでヒェェってなるんですけれど、
これがまた、自分の出自が穢多であることを隠すことに決めた主人公が
差別については心を痛めているのに
子供達がひもじい思いをしているところを目撃してなお
このバカおやじに同情心を抱いていることに
超えられない時代の壁を感じてしまいました。
怒ってばかりになってしまう嫁ちゃん(´・ω・)カワイソス
それにしても黒人差別の話なども胸を痛めるものですが
同じ日本人であってさえ「穢多・非人」と階級分けして
それが当たり前であったことに心底ビビりますね。
明治後期の話でこれなので、未だに西日本で残っている部落の話って
うっそだーって思っていたというか、
甘く考えていたけれど、けっこうしんどいものなのかもしれないね。
だって同じ人間じゃん。
出自で変わることがあるとしたら、
実家の金回りで教育がいいものを受けられるかどうかぐらいじゃん。
たしかに理解できない習慣を持っていたり
野蛮な行動をするような人たちを
「同じ人間」って思いたくないってのもあるのかもだし、
自分のあまりに惨めな境遇について
自分よりも悲惨な人間がいるっていう優越感で乗り越えるっていう
人間心理もあるけどさ……。(下方比較)
差別って理性のある人間のやることじゃないよね。
とりあえず今日あと10時間ぶっ続けで聞くかどうかは分からないけれど
予想以上に重たい話でびっくりしたって話でした。
「破壊」を聞き終えたら、次は遠藤周作の「沈黙」が聞きたいです。
Audibleにあるかな……。
なかったら谷崎潤一郎の「細雪」でも聞くか。
まぁ先の話をしてても仕方ないのでこの辺にて。
朝一のラフ提出が終わったので寝てきます。
そんじゃまた。モイモイ。
読むのが遅いのもあって、なかなか機会がなかったのですけれど
このままじゃいつまで経っても読むことはできなさそうだぞ?
なんてことに気づいたので、Amazon Audibleの
30日無料月間を使っていっそ聞いてしまおう!
と、方針転換を図ってみたsachiakiです。
始めてみたら聞き終わるまでに13時間という大作ですわよ!おぜうさん!!
なんということでしょう!!
まぁ、そんな話はさておいて。
改めて話をちゃんと知る機会となって驚いたのは
冒頭からいきなり差別の話全開なことですね。
話の舞台となる長野の飯山や高遠は
私も自転車旅行したことがあり、
その時にも普通に宿の女将さんが
「あっちの部落にはまだ〜があるよ〜」って
普通に「部落」って言葉を出したので
私も旦那ちゃんであるパンダ氏とともにギョッとしたんだけど、
西の地方と違って関東からの東エリアでは
「集落」などの一単位として「部落」って言葉が残っていると聞き
そこには差別の意味合いはほとんどないと教えてもらい、
ふーん、そういうもんなんですかね〜。
なんて思っていたものの延長上で
まるで差別なんてものがなかったかのように思い込んでしまったのですけれど、
明治後半の本話ではふっっつーーーーーーーーに差別があり、
その差別が身分制というものの取っぱらいがあってなお
色濃くあるせいで人間が人間として扱われていない
哀れな話が冒頭からフルスイングで頬を殴ってくるので
最初から涙なしでは聞くことが難しいってなっておりました。
「穢多からあんな綺麗な思想を持つものが出てくるわけがない」とか
「穢多なんだから同じ長屋に住めるわけがないだろう。出ていけ」とか
「なんであんなもののために同情するのだ?」などと
びっくりする言葉の連続で
今やっと第四章を聞き終えたところですが
すでにだいぶお腹がいっぱいとなっております。
あ、いや。
今は士族の出だという落ちぶれた教師があまりにクソなので
そっちに驚いていたところですかね。
士族が偉かったのは当時の話で、時代が変わったんだから
お前もちゃんと働けやって思うし、
働きもせず(それがまた惨めだからこそ)飲んでばかりで
嫁が百姓になって働いているっていうのに
「あいつは怒ってばかりいる」って言うだけに留まらず
「前妻は早くに亡くなってしまったけれど、
それが返って(零落する前で)よかったのかもしれない」だの
「子沢山で貧乏だからこそ喧嘩をするが、喧嘩をするから子供ができる」とか
バカなのーーーーーーーー!!!!????
って思うようなことがバンバン出てくるのでヒェェってなるんですけれど、
これがまた、自分の出自が穢多であることを隠すことに決めた主人公が
差別については心を痛めているのに
子供達がひもじい思いをしているところを目撃してなお
このバカおやじに同情心を抱いていることに
超えられない時代の壁を感じてしまいました。
怒ってばかりになってしまう嫁ちゃん(´・ω・)カワイソス
それにしても黒人差別の話なども胸を痛めるものですが
同じ日本人であってさえ「穢多・非人」と階級分けして
それが当たり前であったことに心底ビビりますね。
明治後期の話でこれなので、未だに西日本で残っている部落の話って
うっそだーって思っていたというか、
甘く考えていたけれど、けっこうしんどいものなのかもしれないね。
だって同じ人間じゃん。
出自で変わることがあるとしたら、
実家の金回りで教育がいいものを受けられるかどうかぐらいじゃん。
たしかに理解できない習慣を持っていたり
野蛮な行動をするような人たちを
「同じ人間」って思いたくないってのもあるのかもだし、
自分のあまりに惨めな境遇について
自分よりも悲惨な人間がいるっていう優越感で乗り越えるっていう
人間心理もあるけどさ……。(下方比較)
差別って理性のある人間のやることじゃないよね。
とりあえず今日あと10時間ぶっ続けで聞くかどうかは分からないけれど
予想以上に重たい話でびっくりしたって話でした。
「破壊」を聞き終えたら、次は遠藤周作の「沈黙」が聞きたいです。
Audibleにあるかな……。
なかったら谷崎潤一郎の「細雪」でも聞くか。
まぁ先の話をしてても仕方ないのでこの辺にて。
朝一のラフ提出が終わったので寝てきます。
そんじゃまた。モイモイ。