岐阜の画廊 文錦堂

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☆私の一押し作品《古谷 和也展・壷編》☆

2012-09-09 15:39:09 | 工芸
皆さん、こんにちは。

快晴の日曜日を迎えていますが、今日も多くのお客様がご来廊下さり個展最終日に相応しい1日となりました。

さて、先週末1日から開催致しておりました「~初窯作品を中心に~ 信楽 古谷 和也 作陶展」も、本日、無事最終日を迎えることが出来ました。
おかげ様で、展示内容が初窯作品ならではの変化に富んだ窯変作品が中心だったこともあり、今年1番の人出となる素晴らしい個展となりました。改めて、愛好家の方々の和也くんに対する期待の高さを認識することが出来ました。
本展開催に対し多大なご協力を賜わりました古谷 和也先生、ならびに県内外からご来廊賜わりました多くの来場者の方々に対しまして改めて厚く厚く御礼申し上げます。

では、「私の一押し作品」としてラストを飾るのは「壷編」です。今展でも会場奥で圧倒的な存在感を放っていた、



   「信楽大壷」 H25.0×D13.0cm ¥493,500-

 底部には、初窯作品ならではの「左馬」の掻き銘が。

左馬(ひだりうま)・・・古来より馬は縁起がよい動物といわれており、中でも馬の字を反転させた「左馬」は招福のシンボルとされています。

その由来は、馬には右から乗ると転ぶという習性があるため、必ず左側から乗ることからきています。
つまり「左馬は倒れない」として、人生を大過なく過ごせるという意味が込められています。
また、左馬の文字の下の部分が巾着の形に似ていることから金運のお守りにも使われたり、普通は人が馬をひいていくところを、逆に馬が人をひいてくる(=招き入れる)ということから商売繁盛にも繋がるとされています。

陶芸の世界では、新設の窯に火を入れる時は、作品が途中で倒れないで無事に焼けるようにとの願いをこめ、左馬(頭が右、尻尾が左)を描いたものを焼くことが多いそうです。
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