岐阜の画廊 文錦堂

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次回展「MINO展」」のDMが出来上がりました!!

2012-01-24 16:24:05 | 工芸
皆さん、こんにちは。
さて、先週末22日(日)に無事大盛況のうちに終えることが出来た「酒器展」では、会期中本当に多くの方々にご来廊賜わり、本年度第一弾に相応しい素晴らしい展覧会となりました。
改めて厚く御礼申し上げます。

無事終えてホッとするのも束の間、早くも次回展「桃山に想いを馳せて MINO展」【2月11日(土)~19日(日)】のDMが出来上がってきましたので皆さんにご紹介致します。
次回展も楽しみなメンバーによる競演となりましたよ。今から楽しみです!!

 掲載作品:金重 巖作「於リ部四方皿」

【出品予定作家】
池西 剛 / 加藤 高宏 / 金重 巖 / 鈴木 徹 / 堀 一郎

志野・織部・瀬戸黒・黄瀬戸など、桃山時代にそれまでなかった自由な発想で桃山陶芸を華やかに彩った“美濃焼”
その伝統を継承し、強烈な個性のもと全国各地にて独自の世界を表現する人気陶芸家5名による競演です。
茶器・花器・食器・酒器など、美濃焼を担う新旗手たちによる個性溢れる新作の数々を、皆様お揃いでご高覧賜わりますようご案内申し上げます。 画廊 文 錦 堂



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☆私の一押し作品《親子編》☆

2012-01-20 09:37:37 | 工芸
皆さん、おはようございます。
今日は全国的に低気圧の影響で悪天候のようですが、岐阜も朝から雨模様です。

先週14日(土)から開催致しております「酒器展」も、早いものでもう終盤戦を迎えます・・・・・・。
おかげ様で、連日多くの酒器愛好家の方々にご来廊賜わり、大変賑やかな展示会となっています。

さて、「私の一押し作品」ですが、今日は《親子編》と題して、信楽焼の名工であった故 古谷 道生先生と御子息 和也先生の親子作品をご紹介致します!!

先ずは、古谷 道生先生の信楽作品です。器体正面に流れ星の如く彩られた緋色が鮮やかですねぇ~!!



古谷 道生「ぐい呑」 H5.7×D6.6cm・・・・・(売約済) 野趣溢れる信楽の土の魅力を見事に表しています。

 【裏面】 信楽焼の魅力である鮮やかな緋色と軽い焦げ。

 【見込み】 酒を含むと映えそうな緋色。

 【高台】 独特の少し高く削り出された高台。

 【箱書】 細く小さめな書体。

次に、御子息 和也先生の作品です。滋賀県と三重県の県境で接する信楽焼伊賀焼。共に琵琶湖に堆積し約300万年前に隆起した木節と蛙目の粘土で作られていますが、その作風と焼き上がりは全く異なります。



古谷 和也「伊賀ぐい呑」 H6.2×D6.0cm・・・・・¥12,600-(売約済) 焦げと緋色が織り成す景色が見事です!!

 【裏面】 炎の洗礼を激しく受けた焦げ。

 【見込み】 淡く彩る緋色の景色。

 【高台】 亡父 道生先生譲りの高く削り出された高台。

古谷 道生先生(1946~2000)は生前30基もの穴窯を作られ、著書「穴窯 - 築窯と焼成」(理工学社)を発刊されるなど、穴窯を志す多くの若手陶芸家に多大な影響を与えられた伝説の陶芸家です。残念ながら平成12年54歳の若さで亡くなられましたが、今もなおその人気は衰えることがありません。私の大好きな陶芸家の一人です!!

御子息 和也先生(1977~)も亡父 道生先生のご遺志を受継ぎ、次代の信楽焼を担う陶芸家として各方面からその将来を嘱望されています。今後の活躍がますます楽しみな若手陶芸家です!!

明日も、引続き《親子編》をご紹介致します。お楽しみに!!
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☆私の一押し作品《師弟編・2》☆

2012-01-19 10:01:03 | 工芸
皆さん、おはようございます。
昨晩は、私が一昨年まで12年間に亘り在籍した(社)岐阜青年会議所の「新年賀詞交歓会」に出席してきました。
本年度の新理事長による頼もしい所信表明を聞き、私も後輩に負けじと決意を新たに誓いました!!

さて、「私の一押し作品」として今回の「酒器展」の出品作品をご紹介していますが、今日も昨日に引き続き《師弟編》ということで、備前焼の巨匠 安倍 安人先生と弟子の末田 恵先生の作品をご紹介致します!!
お二人の酒器は特に人気が高く、今回の「酒器展」でも末田先生の酒器は会期早々に完売してしまいました。

先ずは、師匠 安倍安人先生の作品です。巨匠作品らしく見応え十分です!!



安倍 安人「伊部酒呑」 H5.8×D6.4cm・・・・・参考出品  希少な伊部(いんべ)作品の逸品です!!

 【裏面】 焼き重ねで生まれた見事な景色。

 【見込み】 縁の一部を凹ました独特の口縁。

 【高台】 爪で削った縮緬皺(ちりめんじわ)の高台。

 【箱書】 安人先生の箱書も味があります。

 【桐箱】 現存作家の酒器では珍しい二重箱。

次に、末田先生の作品です。赤みの強い土肌に粒子の細かな黄胡麻を何度も焼き重ねる作風は、「黄胡麻に関しては敵わない。」と師匠の安人先生に云わしめたほどです。



末田 恵「備前酒呑」 H5.8×D6.5cm・・・・・¥15,750-(売約済)  立ち姿・景色がとても美しい逸品です!!

 【裏面】 末田先生の代名詞、黄金色に降り注ぐ黄胡麻。

 【見込み】 安人先生同様、独特の口縁。

 【高台】 高台に繋がる線刻がシャープさを与えています。

 【箱書】 綺麗な書体の箱書です。

安倍 安人先生(1938~)は、画家を経て、焼き重ねという現代の備前焼の常識を覆す技法を打ちたてられて備前を代表する陶芸家の一人となられました。三回、時には五回も焼かれ生まれてくる作品は古備前を髣髴させます。
また、近年では備前の土肌に赤や金の彩色を施した「彩色備前」も発表されるなど、そのご活躍がますます注目を浴びています。

末田 恵先生は、1990年に島根大学法学部を卒業され、2001年に島根デザイン専門学校附属奥出雲陶芸研究所を修了されたあと、安倍安人先生に師事されました。現在は、島根県仁多郡横田町に築窯され、“注目”の女流作家の一人としてご活躍されています。

今回の《師弟編》も、楽しんでいただけましたでしょうか・・・・・・。

は、弟子に自分の全てを与え、また、弟子は、師の全てを学ぶ・・・・・・」、人間関係が希薄になったといわれる現代社会において、今もなお脈々と受継がれる陶芸界の師弟関係は貴重な関係です。

明日は、《親子編》をご紹介致します。お楽しみに!!
   

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☆私の一押し作品《師弟編》☆

2012-01-18 09:02:15 | 工芸
皆さん、おはようございます!!
今日も岐阜は気持ちの良い朝を迎えています。少々寒いですが・・・。

さて、昨日から「私の一押し作品」として今回の「酒器展」の出品作品をご紹介していますが、今日は《師弟編》ということで伊賀焼の巨匠 谷本光生先生と弟子の藤岡周平先生の作品をご紹介致します!!
作風の違いからか、このお二人の師弟関係はあまり知られておらず、今回の「酒器展」でも多くの方々が「えっ、そうなの!?」と驚いておられました。



谷本 光生「伊賀酒盃」 H6.6×D8.0cm・・・・・(売約済) 光生先生の酒器でも逸品中の逸品です!!

 【裏面】 さすがに巨匠作品。大ぶりで存在感があります。

 【見込み】 深く澄んだ緑色のビードロが堪りません。

 【高台】 伊賀焼の三大景色、火色・焦げ・ビードロ。

 【箱書】 光生先生の箱書もさすがに貫禄があります。

次に、



藤岡 周平「伊賀ぐい呑」 H6.8×D6.2cm・・・・・¥31,500- これもまた逸品です!!

 【裏面】 焔の洗礼を極限まで浴びています。

 【見込み】 火色・焦げ・ビードロが楽しめます。

 【高台】 赤貝の目跡がまた景色となっています。

 【箱書】 大変個性的な箱書です。
 

谷本 光生先生(1916~)は、復員後に伊賀焼に魅せられて作陶を志し、小森忍・日根野作三先生に師事されました。
品格高い伊賀焼茶陶、そして独特の抽象陶画制作と幅広い作風で現在も伊賀焼の重鎮としてご活躍されています。

藤岡 周平先生(1947~)は、愛知県窯業訓練校を経て谷本先生に師事された後は、筒井伊賀時代に焼かれた火色・焦げ・ビードロに魅せられ、穴窯での強還元焔で圧力をかけた焼成による個性溢れる作風で現代伊賀焼を担う作家の一人としてご活躍されています。

師弟による作品比較も、また陶器鑑賞の醍醐味の一つではないでしょうか・・・・・・。

明日も、《師弟編》をご紹介致します。お楽しみに!!
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☆私の一押し作品《希少編》☆

2012-01-17 11:23:28 | 工芸
皆さん、こんにちは。
今日の岐阜は雲一つない気持ちの良い青空の1日です。太陽の光が眩しいぐらいです!!

さて、昨晩は今回の「酒器展」出品作品を弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)上でも販売させて頂きましたが、多くのお客様にご注文を賜わり誠に有難うございました。改めて御礼申し上げます。

※本日17日(火)もPM6:00~弊社ホームページにて、出品作品を順次掲載させて頂く予定ですので、そちらの方でもまたお楽しみ下さい。

では、今日から今回の酒器展の「私の一押し作品」としていくつか作品をご紹介していきたいと思います。
今日は《希少編》ということで、志野焼の人間国宝 鈴木 蔵先生の珍しい「瀬戸黒ぐい呑」をご紹介致します!!



鈴木 蔵「瀬戸黒ぐい呑」 H5.0×D7.5cm・・・・・(売約済

 【裏面】 器体全体に生じた梅花皮が見事です。

 【見込み】 瀬戸黒作品には珍しい六角形。

 【高台】 「蔵」の掻き銘もインパクトあります。

 【箱書】 さすがに貫禄の箱書です。

鈴木 蔵先生は、ガス窯による焼成技法を確立し、志野への徹底した探究心と優れた造形力によって生み出されるその作品は、伝統的な志野焼の技法を踏まえながらも独創的な造形美を備え、平成6年に国の重要無形文化財「志野」保持者に認定されました。

この「瀬戸黒ぐい呑」も、そんな巨匠作品ならではの重厚感溢れる作品に仕上がっています。

明日は、《師弟編》をご紹介致します。お楽しみに!!
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