◆あごだし麺 五島軒◆

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レトロな製麺機を使った製麺はどうだったか

2020年09月18日 | 五島軒回想録
小野式 田中式等この手の製麺機は他にも
色々あります。
昭和初期に発売されたものが多くヤフオクなどでは以前から
取り引きれていました。

今思うと私個人の感想としては
家庭用製麺機で麺を打って営業するのはお勧めしません。

営業的な観点からはお勧めしないのですが、
個人で麺を打って楽しむのならとても頼りになる機械です。

もしこの製麺機を使って営業する場合は
製麺所からの仕入れた麺メニューを主体にして
それとは別に差別化たメニューとして値段を高く設定する方法が
考えられます。

この製麺機で40玉以上の麺を一人で打つのはかなり重労働です。
一日のうちで時間的な束縛も多いです。
最初やり始めは良いんです。
気持ちが入っていますから。
しかし、2年3年経つうちに気力も体力も萎えてきます。
常連のお客さんに「この店のラーメンは麺が美味しい」
と言われるともう、いくらキツくても変えることはできません。
メディアから麺についての取材もあるかもしれません。



熊本県玉名郡南関町  南関そうめんはこちら


ネットで探したら「粉屋の息子」というHPで業務用のらー麦が
25㎏入りで税込6,113 円 で販売されています。

これはあくまで目安ですが
麺は概ね1kgで10~13玉分です。
(25kg)6113円÷25kg=244.52円
244.52円÷10玉=約25円(麺1玉約140g)
*小麦の値段はよく変動します。


このほかにもらー麦より安い強力粉は有りますので
一概には言えませんし麺1玉のグラム数を120gにすれば
1玉20円近くまで落とせます。
個人で2~3kgの小麦を買っても値段は少し高くなります。

らー麦使用の多加水麺を製麺業者から仕入れれば
120gの麺で1玉50円以上はします。

・自家製麺はやはり安くできます。
・値段もですが自分で打った麺は断然美味しいです。
・製麺所の担当者にはなかなか伝えにくい微妙な所でも
 自分で作ればどうにで変えられます。
・この家庭用製麺機の最大のメリットは
 限りなく手打ちに近い多加水麺が出来る所です。


メリットは沢山あるのですが、重労働で、時間がかかります。

本格的な製麺機とそれに付随する機器を
一式購入すれば良いのですが、値段が高いです。

そのお店を10年以上続ける自信と体力が有るのであれば、
(皆さんお店を始める時はその意気込みなんですけどね)
長期の計画を立てて
少々高くても
業務用の製麺機を購入する方が良いと思います。










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