久々のブログ更新です。
蒸し暑かった夏も終わり
朝夕は秋の爽やかな風が心地良くなりました。
当店で使用しているあご(飛び魚)の故郷とも言うべき
五島列島をちょっぴり紹介します。
上の写真は私が五島列島に住んでいた頃、
いつも泳いだり、魚を釣ったりした海です。
30年以上前の話ですが、今も殆ど風景は変わっていません。
素潜りでアワビやサザエ、ウニ、海草等を捕ったり、
銛で魚を突いたり
それを売ってお小遣いを稼いでいました
今は許可無くそんな事をすると、
密漁で逮捕されるので絶対にしてはいけません。
五島の海も温暖化の影響で変わってきましたが、当時はとても豊かな海で
何度となく波にさらわれ、溺れそうになりながらも、私を育ててくれた海です。
そんなある日(高校2年生の春だったと思う)魚を一人で釣りに来ていました。
全然魚が釣れなくて退屈になった少年(私)は写真の半島に
海鳥の巣があるのを下の方から確信していました。
餌をくわえた親鳥が何回も行き来していたからです。
少年はその海鳥の巣とヒナを見たい衝動に駆られました。
そばに誰かいて止めてくれたら思いとどまったかもしれません。。
少年は手前の緩やかな所からのぼり始めたのでした。
緩やかな所を少し登った所に有ると思っていた鳥の巣が、
もっと先の方にあるのに気づいた時には後戻り出来ない所まで登っていました。
両足は開いたままつま先を岩にかけた状態で、
左手で岩をつかんで、右手で上に登るための岩を探る状態
少年はロッククライミング状態になり鳥の巣どころではありません。
急な崖は登るより下る方がはるかに難しいんですね。
崖の上段当たりで行き詰まり、海に飛び込もうかと下を見ると
ゴッつい岩に荒波が、ざ~ぶんザブ~ンと打ち寄せていて
とても服を着たまま飛び込める状況ではありません。
体力が限界になる前に何とかしないと・・汗汗
右手を精一杯伸ばした先につかまれそうな岩がありました。
その岩を掴めば上がれる。
あと10センチ
いや、5センチ位?だったろうか?
その少しの距離が届かない。
無理に背伸びすると足を滑らしそうだし・・汗汗。
ジャンプするしかありませんでした。
10センチでいい。
10センチジャンプすれば・・・・・・汗汗。
言うまでもなく失敗すれば・・・・・魚の餌?
着地は出来ないし・・
チャンスは一回だけ・・・・
若者風に言うと
すっげー怖ぇー
無事這い上がった少年はこの状態
後日一人の友達に話した。
「ふ~~~ん」
「ふ~~~んってそれだけかよ想像力の乏しい奴め」
それからは二度と人に話すのを止め自分の中に封印してきた。
しかし何かある度にこの日の事が突然頭に浮かんでくる。
『まだ大丈夫!生きている限り上を向いて登れ!』と
あの日から30年生きてきました。
そしてこれから先も
したたかに、たくましく生きたいと思います。
「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人さんは何処に行ったのかな?
戦国時代にタイムスリップしたのかな?
元気に早く帰ってきてほしいな。
―完―
蒸し暑かった夏も終わり
朝夕は秋の爽やかな風が心地良くなりました。
当店で使用しているあご(飛び魚)の故郷とも言うべき
五島列島をちょっぴり紹介します。
上の写真は私が五島列島に住んでいた頃、
いつも泳いだり、魚を釣ったりした海です。
30年以上前の話ですが、今も殆ど風景は変わっていません。
素潜りでアワビやサザエ、ウニ、海草等を捕ったり、
銛で魚を突いたり
それを売ってお小遣いを稼いでいました
今は許可無くそんな事をすると、
密漁で逮捕されるので絶対にしてはいけません。
五島の海も温暖化の影響で変わってきましたが、当時はとても豊かな海で
何度となく波にさらわれ、溺れそうになりながらも、私を育ててくれた海です。
そんなある日(高校2年生の春だったと思う)魚を一人で釣りに来ていました。
全然魚が釣れなくて退屈になった少年(私)は写真の半島に
海鳥の巣があるのを下の方から確信していました。
餌をくわえた親鳥が何回も行き来していたからです。
少年はその海鳥の巣とヒナを見たい衝動に駆られました。
そばに誰かいて止めてくれたら思いとどまったかもしれません。。
少年は手前の緩やかな所からのぼり始めたのでした。
緩やかな所を少し登った所に有ると思っていた鳥の巣が、
もっと先の方にあるのに気づいた時には後戻り出来ない所まで登っていました。
両足は開いたままつま先を岩にかけた状態で、
左手で岩をつかんで、右手で上に登るための岩を探る状態
少年はロッククライミング状態になり鳥の巣どころではありません。
急な崖は登るより下る方がはるかに難しいんですね。
崖の上段当たりで行き詰まり、海に飛び込もうかと下を見ると
ゴッつい岩に荒波が、ざ~ぶんザブ~ンと打ち寄せていて
とても服を着たまま飛び込める状況ではありません。
体力が限界になる前に何とかしないと・・汗汗
右手を精一杯伸ばした先につかまれそうな岩がありました。
その岩を掴めば上がれる。
あと10センチ
いや、5センチ位?だったろうか?
その少しの距離が届かない。
無理に背伸びすると足を滑らしそうだし・・汗汗。
ジャンプするしかありませんでした。
10センチでいい。
10センチジャンプすれば・・・・・・汗汗。
言うまでもなく失敗すれば・・・・・魚の餌?
着地は出来ないし・・
チャンスは一回だけ・・・・
若者風に言うと
すっげー怖ぇー
無事這い上がった少年はこの状態
後日一人の友達に話した。
「ふ~~~ん」
「ふ~~~んってそれだけかよ想像力の乏しい奴め」
それからは二度と人に話すのを止め自分の中に封印してきた。
しかし何かある度にこの日の事が突然頭に浮かんでくる。
『まだ大丈夫!生きている限り上を向いて登れ!』と
あの日から30年生きてきました。
そしてこれから先も
したたかに、たくましく生きたいと思います。
「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人さんは何処に行ったのかな?
戦国時代にタイムスリップしたのかな?
元気に早く帰ってきてほしいな。
―完―